永遠の絆

皆さん、シャンソンってよく聴きますか?
シャンソンと聴いてすぐに思い浮かぶのは「愛の賛歌」や「枯葉」、
「雪が降る」などの曲ですね。
他にも色々な有名な曲があると思います。
シャンソンというと人生のの悲しみや喜び、
愛の情景に政治批判なども折り込んだ歌詞が特徴的なんだそうです。
聴いていると、物語性がありますね。

私が初めてシャンソンと出会ったのは、大学生の頃。
習いに行っていたフランス語の学校の先生に
歌を聴くと聞き取りの練習になるよと勧められたのが最初。
そして勧めてくれたのが吟遊詩人と言われていたジョルジュ・ムスタキ
なんとも優しい語り口が好きでした。



後にも先にもシャンソンのLP(そのころはCD無かったからね~)はこれ1枚。
それを繰り返し、繰り返し聴いた覚えがあります。
その後、そのLPはBGMとして時折聴くことはあっても
この何年かは棚にしまったままでした。

そして、今年シャンソンを習っている友達から
発表会があるから、聴きに来ない?というお誘いを受けました。
生のシャンソンは聴いたことがないので、是非ということで
他の友達を誘ってと一緒に聴きに行ってきました。

でも~フランス語で歌われても、30年近く縁の無かったフランス語は
わかるわけもなく・・・・と心配していたら、彼女の先生は日本語の歌詞で
教えていらっしゃると言うではありませんか・・・・だったら大丈夫!!
シャンソンを母国語に直して歌っているのは、どうやら日本だけのよう。

さて、今回友達が歌ったのは2曲。
そのうちの「永遠の絆」という曲があまりにも素晴らしかったので
皆さんにも聴いてほしいなと思ってご紹介しますね。
この曲は、ミッシェル・サルドゥという人が元々歌っています。
原題は「Les Vieux Maries」 直訳すると「古い結婚」



歌詞はこちら

末の子も結婚させた
私たちがいなくとも 子供は充分幸福なはず
今夜はいいことを思いついたんだ
これからは少し 私たちのことを考えよう
少しは私たちのことを
私たちはずっと愛しあってきたが
自分たちのことはほったらかしだった
だからいいことを思いついた
これから愚かな二人づれとして旅にでたら と
愚かな二人づれとして

ホテルに住んで
ベットでコーヒーを飲もう
南仏の美しい地方の
こじんまりとしたホテルさ
今夜 いいことを思いついたよ
今夜 いいことを思いついたよ・・・

Ou vient du marier le dernier
Tous nos enfants sont desormais heureux sans nous
Ce soir il me vient une idee
Si l'on pensait un peu a nous
Un peu a nous
On s'est toujours beaucoup aime
Mais sans un jour pour vraiment s'occuper de nous
Alors il me vient une idee
Si l'on partait comme deux vieux fous
Comme deux vieux fous

On habiterait a l'hotel
On prendrait le cafe au lit
On choisirait un petit hotel
Dans un joli coin du Midi
Ce soir il me vient des idees
Ce soir il me vient des idees・・・

友達が歌ったのは多分こちらの歌詞

今日で末の子も  新しい旅路にでかけた    
かれらは もう自分で しあわせを築いてゆくだろう    
こみあげる思いは 二人に残された 人生
おまえと 旅にでよう 私はふと そう思った
うみべのちかくの 小さなホテルで
おまえと静かに くつろいでいたい
支度をしなさい いますぐ でかけよう

振り返ってみると 夢中で 働きつづけた
それから おまえも 多くのいい子を 育てた
いまや 私たちは 再び二人きりになった
おまえと 旅にでよう 子供たちのように 旅に
だけど そう遠くへは つれては行けない
おまえの手をとり 私はいうだろう
おまえの苦労を ねぎらうことばを

友達がこの歌を歌っているのを聴いた時、今の自分と家族が
そしてこれから二人に戻った夫婦がどう過ごしていくか
どちらかが最期を迎えるまで夫婦の絆を大事にしていこう・・・・そんな想いが
オーバーラップして、こみ上げて来るものがあり、思わず目頭があつくなりました。
本当にごくごく自然に涙が出てきてしまいました。
後で聞いたら友達も練習していて涙が出てきたと言ってました。
いい歌を聴かせてもらえて素晴らしい一日になりました。

日本でも誰か歌っているかなとYOU TUBEで検索したら
私の好きな布施明さんが歌ってましたので、それもご紹介しちゃいますね。



ぼくらの絆は 広い海のように強く
永の愛と 優しさの道を 旅する
もしもあなたが 歩き疲れてしまったら
僕のこの肩を貸してあげようね いつでも
振り向くことなど してはいけないよ  明日のことだけを
見つめ歩くのさ 手を離さないで 僕の傍にいて
いつかは僕たち 今日のことさえ 忘れ去り
幸せな日々と言える その日が 来るから

もしもこの僕が 立ち上がれなくなったら
君のその愛で 僕を包んでおくれよ
僕は行くだろう 君と僕のために
明日のことだけを 見つめ歩くだろう 
手を離さないで 僕の傍にいて
いつかは 僕たち 今日のことさえ 忘れ去り
全てが 絆といえる その日が来るから

訳詞によって歌の持つ雰囲気が違いますよね?!
さて、皆さんはどの訳詞がお好きですか?
一番原文に近い訳は最初のかな・・・・・
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Commented by azumy at 2010-07-08 09:48 x
おはようございます♪
『永遠の絆』・・・素敵ですね。
早速、聞かせていただいて感動・・・
タワラジェンヌさんのおかげで今日は素敵な一日になりそうです♪
Commented by thallo at 2010-07-08 22:20
タワラジェンヌさん、こんにちは。
シャンソンかあ~、私も一時期習ってみたいなあ、なんて思った時がありました。でもね、あきらめました。。だってフランス語難しいですもの。(汗)
でも、あの特有のリズムと息の流れで歌われる曲は大好きで、やっぱりレトロムードいっぱいのホールか小さなレストランで聞いてみたいな、と思います。
歌詞を全部読んでいて、家は一人っ子だけど、あと11年後どうなってるのかな、なんて考えちゃった。世界のお父さん達に言ってもらいたい言葉ですよね。
Commented by ank-nefertiti at 2010-07-09 21:47
シャンソンってとても内容の濃い歌詞の歌が多いのですよねぇ。
この曲、初めて聴いたのですけれど、よい曲!
訳詩は最初のが一番好きかな~

あの「マイ・ウェイ」にも訳詩がいくつかあって、一番有名なのは布施さんも歌っているのだけれど、岩谷時子さんの訳詩のが私は好きです。
どんな訳をするかで雰囲気が違いますよね・・・

もう我が家はこの歌にちかい状態だけれど、なんだかお互いをいたわりあうというより、まだ競っているって感じがしますよ>汗
こんな言葉、言ってもらえるのかな~。
あちらは私に言ってほしい!って思ってるでしょうね、きっと>苦笑

タワラジェンヌさんの日記を読んで、あ、ちょっと色々と考えてみよう!って反省しました・・・

で、完全にここからはミーハーなんですけれどね、布施さんのライブって一度行ってみたいな!って思います。
宮川泰さんの追悼コンサートで、一度だけ歌を生で聴いたことがあるのだけれど、本当に上手かったの!
Commented by nishi-no-mori at 2010-07-11 21:47
何年か前に映画館で「エディット・ピアフ 愛の賛歌」を観ました。シャンソンに特別興味があるわけでもないのに何故か観てみたくて。
波乱に満ちた一生でとても悲しい映画でした。
シャンソンってすごく大人の歌って感じがします。歌詞に重みがありますね。
Commented by zenzen_jyujyu at 2010-07-11 22:16
こんばんは!
ご無沙汰していました。
シャンソン、余り縁がありませんので、この言葉を聞くと「秋」をイメージしてしまいますが、こうしてゆっくり聞かせていただいてとても感激です。
日常に追われっぱなしの生活にこのような一時があってもいいですね。
ありがとうございました(^^)
Commented by クロはち at 2010-07-12 08:32 x
シャンソン
以前料理の先生が教えておられるコンサートに参加して それ以来好きな音楽ジャンルになりました。

この歌 タワラさんと同じように目頭があつくなる感覚が・・・
同世代の感情 同世代の心境なんでしょうね(^^♪
Commented by teddy-bear---0202 at 2010-07-12 20:37
シャンソン初めてじっくり聞く事ができました。
布施さんの「永遠のきずな」素敵ですね。
私も目頭が熱くなりました。
なかなか主人と面と向かっては言えませんけれど
お互いにこんな思いでいられたら幸せな
人生ですよね~^^
Commented by tawrajyennu at 2010-07-13 08:54
★azumyさん
おはようございます。
この歌、素敵でしょう?
是非、たくさんの方に聴いてもらいたいと
思ってご紹介しました。
気に入っていただけて嬉しいです。
Commented by tawrajyennu at 2010-07-13 08:58
★おごしゅさん
シャンソンって、時にやさしく、時に激しく・・・・
人生の悲しみ・喜び・愛を表現していますよね。
私も発表会に行って、ちょっぴりシャンソンを習ってみたくなりました。
あっ、もちろん日本語でね。
今回の発表会も小さなホールで歌い手さんとお客さんが
同じ高さで聴くという感じだったので、とても身近に感じましたよ。

この歌、夫にはまだ聴かせていないんだけど、
そのうち聴かせたいなって思ってます。
あっ、でもこのブログのこと知ってるから、
ひょっとしたらもう聴いているかも・・・・
Commented by tawrajyennu at 2010-07-13 09:13
★杏さん
何年ぶりかでシャンソンを聴きましたが、やはり良いですね~
人生の愛や喜び、悲しみ・・・・時に政治的なことまで
歌に織り込んでいますから、自然と内容が濃くなるのでしょう。
杏さんは最初の訳詞がお気に入りですか?
一番原詩に近いと思います。
こうして3つの訳を聴き比べてみるのも面白いですよね。
私は2番目の訳詞が好きです。

私も杏さんと同じ、この歌に近い状況だけど、まだ夫にこんな
言葉を言ってもらったことはないです。
私は一応定年になった時に「今までお疲れさま~」とは
言ったんですけどね~

えへへへ・・・実はこの発表会の翌日、元のブルーノトの
ブルボードで行われた布施さんのジャズライブに行ってきたんです。
友達が大ファンでファンクラブに入っているので、いつも誘ってくれるんです。
若いときより、なんだか声に伸びや艶があり、
歌が上手になっているような気がしました。
あの声を保つ為に、相当のトレーニングや自制をしているらしいです。
Commented by tawrajyennu at 2010-07-13 09:28
★西ノ森さん
シャンソンと言えば、思い出すのがエディット・ピアフや
イブ・モンタンそしてアダモ・・・・シャンソンをよく知らない人でも
一度はその名を聞いたことがありますね。
私はその映画は観ていないのですが、かなり悲劇的な生涯だったようですね。
「愛の賛歌」も岩谷時子さんの訳詞が日本では有名ですけど
本当は愛のためなら宝物を盗んだり、国や友人を
裏切っても良いといった内容だとか・・・・(美輪明宏さんが歌ってます)

「永遠の絆」も「愛の賛歌」も訳によって曲の持つイメージが
本当に違ってきますね。
聴き比べるのも面白いと思いました。

これって文学でも同じことが言えますね。
Commented by tawrajyennu at 2010-07-13 09:56
★jyu-jyuさん
シャンソン=秋といえば「枯葉」ですね。
イブ・モンタンが歌って有名になりました。
私もシャンソンは本当に久しぶりに聴いたのですが
良いものだなと思いました。
ひとりゆっくり過ごす時にお茶を飲みながら聴いてみたいものです。
Commented by tawrajyennu at 2010-07-13 09:58
★クロはちさん
クロはちさんもシャンソンがお好きなんですね。
クロはちさんのお勧めはどんな曲でしょう?

この歌、日本語に訳して聴いてこそ、感慨深いものがありますね。
Commented by tawrajyennu at 2010-07-13 10:00
★teddyさん
この歌、本当に聴いていて自然に目頭が熱くなりました。
一緒に行った友人達も同じ思いだったようです。
丁度自分達の思いと重なるのでしょうね。
Commented by ハイジ at 2010-07-13 16:18 x
シャンソンの調べって、どうしてこう切ないような
それでいて心地良さを持ってるんでしょうね。
ジョルジュ・ムスタキの「私の孤独」・・誰だろう?何だろう?
と思ってクリックしたら、よ~~~く聞いてた曲でした!
もう、いつもあやふやな名前の覚え方しかしてないので、こうなんですよ・・・

「Les Vieux Maries」の3種類の歌詞は、おもしろいですね!
本でもそうですが、外国語の文章を直訳しても、何だかピンと来ないものがありますね。
最近よく思うのは、日本語には外国語に無いバラエティに富んだ表現がある、ってことです。
それを上手く使って訳す人として有名なのが、戸田奈津子さん。
布施明さんの歌詞は、特に日本人に受け入れやすいような気がします。
私は、最初の歌詞が好きです。フランスの風景が浮かんできそうですよ♪♪♪
Commented by tawrajyennu at 2010-07-14 07:02
★ハイジさん
久しぶりにシャンソンを聴きましたが仰るように
聴いていて心地よいですね。
でも、歌によっては時に激しく、強くといった歌い方をするものも・・・・

ジョルジュ・ムスタキ、その名前は知らなくても
「私の孤独」は1974年のドラマ「バラ色の人生」の第1回のオープニングや
最終回のエンディングなどに使われていましたね。
だから、ジョルジュ・ムスタキは知らなくてもこの歌は知ってると言う方は
結構いらっしゃるようです。

歌の訳詞でも本でも本当に訳し方によって
その味わいが変わってくるのは面白いですね。
訳す人の想像力&創造力によるのだと思います。
外国語にはない独特の表現・・・・日本語の良いところですよね。
戸田奈津子さんはすごい人だと思います。

先日絵本の「ミッフィー」についての講演を聴きました。
この本も「ミッフィー」と呼ばれたり「うさこちゃん」と呼ばれたり
同じ本でも2種類の訳本が出ていて、比較すると面白かったですよ。

ハイジさんは確かフランス語がおできになりましたよね?!
だから、この歌の本来の意味がフランス語を通して
よく分かるんじゃないでしょうか?
by tawrajyennu | 2010-07-08 08:44 | 音楽&演劇 | Comments(16)

大阪の中心地から電車で30分もかからないところに住んでいますが、周りは何故か田んぼに畑・・・・『トカイナカ』都会に近い田舎に住むタワラジェンヌな私の日常を綴っています。


by tawrajyennu
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