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面白コンサートへ

先週の日曜日、夫とちょっと面白いコンサートに
行ってきました。
大阪市を拠点に置いて活動しているオーケストラに
関西フィルハーモニー管弦楽団というのがあります。

1970年に発足し、当時とは名前を変え、
2003年からは特定非営利活動法人として活動しています。
その関フィルの存続と発展のために、支援の輪を広げ
関フィルと共に、音楽文化の香り高い街を築こうと
作られた『関フィルとともに歩む会』というのがあります。

で、年1回の会の総会の時に、関フィルメンバーを呼んで
演奏会を開いています。
私は、知人の誘いで、何年か前からそのコンサートに
行くようになりました。
大きなホールではなく、会議室のような場所ですが
真近に生の演奏が聴けるのはめったにないので
良い機会とばかりに行ってます。

今回は、10分ほどの総会後に5人のメンバーを
迎えての『弦楽五重奏』でした。
第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ビオラ、
チェロ、コントラバスです。

第1部、まずモーツァルトのセレナーデト短調 K525
の演奏から始まりました。
こう書くとどんな曲だろうと思いますが、
クラッシックに詳しくない人でも知っている
『アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク』です。

ちょっと弾いたところで、司会役のチェロの方が
『どこか演奏がおかしいと思いませんか?』と
聞かれました。
なんとなく聴いていて曲が単調というか厚みが
ないというか・・・だったのです。

その訳は、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが
同じメロディーの部分を弾いていたからだったんです。
楽譜どおりに弾くと本当は第1ヴァイオリンが
メロディーを、第2ヴァイオリンが16部音符で
シャカチャカチャカとリズムを切るように
弾くのだとか・・・そうすることで全体として
曲に厚みが出てくるのだそう。
他に、第1ヴァイオリンの音の3度上や3度下
又6度上のその又1オクターブ下(何のこっちゃ?)で
第2ヴァイオリンが音を重ねると、同じメロディを
弾いていても、ハーモニーがよりきれいでした。

実演をしながら、第1、第2ヴァイオリンの役割り
ビオラ、チェロ、コントラバスの役割りと
教えて頂きながら、今度は楽譜どおりの演奏を
聴かせて頂きました。
それぞれが役割りをちゃんと果たすと
ほんと、素晴らしい演奏になりました。

そんな話を聴かせてもらった後は、第2部として
有名な曲の『ええとこどり』の演奏を
たっぷりと聴かせてもらったのですが、
第1部でそれぞれの弦楽器の役割りを教えて
頂いた後は、ただ演奏を聴くというより
それぞれがどんな風に演奏しているかを
意識しながら聴いている自分に驚きました。
少し教えてもらうだけで、楽しみ方が変ってくるんですね。

今回ちょっと驚いたのが、コントラバス。
私、学生時代にちょこっとだけコントラバスを
かじったことがあったのですが、その時の
コントラバスは確か弦が4本でした。
ところが今回演奏してくれたのは5本。
弦が1本増えることによって、下の音域が
広がるそうです。
へぇ~ですよね。

これから、コンサートに行ったら、今回
教えて頂いたことを頭に思い浮かべながら
楽しむことにしましょう。

Commented by 小父さん at 2014-06-07 22:54 x
いいですね~。
私もそんな場所に行きたいです。

ん?『アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク』これ私は確かテープも持っているんです。
そして何回もテレビでも聴いているはずなんですがメロデイーが浮かびません。

今YouTubeで音を出しました。
なんだ、かみさんが血圧を下げるためのCDで年中かけています(笑)

私もクラシックの門を叩こうと最近Eテレの”らららクラシック”という番組
http://www.nhk.or.jp/lalala/

のファンになりまして面白おかしく勉強してるんですよ!

コントラバスをやられていたとは!
あれはジャズやフォークソングのウッドベースみたいな弾き方はしないんですか!?
弦が増えたっていうのも面白いですね。

もっともハープなんてめちゃめちゃ多いし、”らららクラシック”でパガニーニをやっていましたが、弦1本の演奏やったり、恋人のギターから学んだピッツィカートを左手でやったりと、クラシック音楽にも自由さがあるのかなんてぼーっとテレビを見ています(笑)
G線上のアリアもそうなのか!

>2003年からは特定非営利活動法人として活動しています。

これって橋下徹氏のせいじゃーないんですか。
無粋な男だと思っています(笑)
Commented by oz55mama at 2014-06-07 23:00
タワラジェンヌさん こんばんは

楽しそうな演奏会♪
いい時間を過ごされましたね^^
先日の友人のえんそうかいの時も、事前に下調べして
またパンフレットの解説を見ながら聴いたら
なかなか良かったのを思い出しました^^
こういう機会があると、クラシックが身近な存在に
なっていいのになぁって思います。
Commented by monika914 at 2014-06-08 06:08
大きいホールでの演奏も素晴らしいですが、こうしたこじんまりしたコンサートで説明などを聞きながらの演奏会っていいですね。
音楽って 本当にいいなって思います。
Commented by tawrajyennu at 2014-06-08 18:16
★小父さん
こんにちは!
今回の会場は、弁天町(JR又は地下鉄)なのですが
小父さんのところからは遠いのでしょうか?
来年になってしまいますが、ご案内しますよ。

『アイネ・クライネ・・・・』you tubeを貼りつけておけば
良かったですね。
うっかりしてました。
え~?この曲って聴くと血圧が下がるんですか?
それじゃあ、私、毎日聴かなくちゃ!!

Eテレの『らららクラッシック』私も時々ですが
観ていますよ。
色々な視点からクラッシックを取り上げていて
面白いですね。

Commented by tawrajyennu at 2014-06-08 18:24
★小父さん
続きです。

コントラバス、やっていたというほどではありません。
本当にかじっただけでして。
元々ヴァイオリンをやっていたので、
大学でフォークソングクラブに居た時に、
やってみないかということで、少しやりました。
そうですね~ジャズやフォークではウッドベース
なんて言う言い方しますね。
ジャズやフォークはピツィカート奏法(指で音を出す)
が多いですが、クラッシックでもその奏法は
していますよ。
もともとコントラバスはヴァイオリン属の楽器
ではなく、ヴィオラ・ダ・ガンバという古典楽器の
ガンバ属の楽器で、その頃は弦が5~6本
だったそうで、5本のコントラバスがあるのも、
その頃のなごりらしいです。

『G線上のアリア』・・これはバッハの管弦楽組曲 
第3番 ニ長調 アリアをヴィルヘルミが
ヴァイオリン独奏のために編曲したものの通称で
ニ長調からハ長調に移調されG線のみで
演奏できることから『G線上のアリア』と
言われるようになったのだそうですよ。

>これって橋下徹氏のせいじゃーないんですか。
橋本氏が大阪府知事になったのは2008年だから
橋本氏のせいばかりじゃないかも・・・・です。
Commented by tawrajyennu at 2014-06-08 18:26
★ひつじさん
こんにちは!

クラッシックのコンサートは久しぶりでした。
なかなか近くで生の演奏を聴くことは少ないので
とてもいい演奏家だと思いました。

曲の出来た背景とか、楽器の話を聴くと
より曲が身近に感じられていいですよね。
Commented by tawrajyennu at 2014-06-08 18:29
★もに香さん
こんにちは!
この日は100名ほどのコンサートでした。
話を聴きながら真近で聴く演奏会はなかなか
ありませんので、とても良かったです。

来週も弦楽七重奏の音楽界に行く予定なので
今から楽しみです。
Commented at 2014-06-10 09:08 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Neko★ at 2014-06-10 09:09 x
↑、あらうっかり(笑)非公開になりました。。。
Commented by nishi-no-mori at 2014-06-10 22:56
タワラジェンヌさん、こんばんは。
素敵な演奏を聴きながら音楽のお勉強もできて オトクなコンサートですね。
私いつも思うんですけど メロディーだけなら誰でも作曲できるけど(曲のレベルは別として) 交響曲のような楽器の種類がやたら多い曲をそれぞれのパートに合わせて譜面を書くなんて神業のようだと思いません?
いったい頭の中はどんなふうになってるんでしょうね!?
そういう作曲法みたいなのも聞いてみたいなぁ。
Commented by pinky at 2014-06-10 23:14 x
タワラジェンヌさん、こんばんは!
素敵なコンサートですね。
日本では背筋をピンと伸ばして聴かなくてはと思いがちなクラシックのコンサートですが
こういうコンサートをきっかけに、面白さがどんどん広がっていくといいですね。
こちらでも、年に一度弦楽5重奏のコンサートがあり
拍手をするところから楽器の仕組みなどを教えてくれるコーナーがあり
毎年楽しみにしています。
我が家はラジオ番組の「きらクラ」のファンで、毎週イントロクイズで夫と競っています。(笑)
といっても、特別クラシックに詳しいわけではないんですよ。
コントラバスって5弦のものもあるんですね!
今度、気を付けてみてみます。
タワラジェンヌさん、コントラバスの経験がおありなんですか?!
ひょっとして、選択授業ででしょうか。
私は、ビオラだったんです。
アイネ・クライネ・ナハトムジークは、初めて自分で買ったクラシック音楽のレコードでした。^^
手が届くほどの近さで聴ける本物のクラシックは、大ホールでのそれと
はまた違った感動が味わえそうです。
行ってみたいです!!

Commented by tawrajyennu at 2014-06-11 08:55
★鍵コメさん
おはようございます。
鍵コメさんは、ピアノをされていたんですね。
私は兄がヴァイオリンをやっていたので、いつの間にか
やらされていたって感じです。
でも、今になって止めないで続けていればよかったと思います。

私は音楽をテーマにした映画は好きですね。
ここ最近では、『オーケストラ』というのがありましたよね。
久々に感動した映画でした。

『のだめカンタービレ』、私も大好きで、今でもPCに
取ってあり、時々観直しています。
張ってくれたリンク、ちゃんと観られましたよ。
Commented by tawrajyennu at 2014-06-11 08:59
★西ノ森さん
おはようございます。
自分が好きという音楽をただ聴くのも良いですけど、
楽器がその中でどんな役割りを果たしているかとか
曲が作られた背景とか知った上で聴くのも良いですよね。

そうですね~私も作曲のことはさっぱりわかりません。
小学校や中学校の音楽の授業で作曲の宿題が
一番苦手でした。
交響曲など沢山の楽器が出てくるような曲は、まずメロディを
作って、そこから肉付けしていくのでしょうか?
こんなメロディにこういう風に音を重ねたらこうなる・・・
みたいな作曲の仕方ってきっとあるのでしょうね。
Commented by tawrajyennu at 2014-06-11 09:34
★pinkyさん
おはようございます。
どうも日本ではクラッシックは敷居が高いと思われて
いますよね。
もっと気軽に行けるコンサートがどんどん増えてほしいし
クラッシックをもっと知りたいという人に、こんなコンサートは
ぴったりだと思います。
ABCラジオのアナウンサーが司会をするコンサートで
『三代澤康司のドッキリ!ハッキリ!クラシックです』
というのがあります。
年に1回あるのですが、テーマを決めて解説を
織り込みながらのコンサートなので、クラッシックが
苦手という人にもぴったりのコンサートなんですよ。

NHKラジオの『きらクラ』は聞いたことがないのですが
イントロを聴いただけで、曲名がわかるというのは
相当聴いているんだと思いますよ。
ご主人様とそんな楽しみを持つのも良いですね。
私も今度この番組聴いてみますね。

そうなんです、6弦のコントラバス、初めてみたのですが
驚きました。
みんな4弦とばかり思っていましたから。
いえいえ、私は選択授業でななく、大学のフォークソング
クラブに入っていたので、そこで先輩に教えてもらって
弾いたんです。
もともとクラブではギターを弾いてました。
Commented by tawrajyennu at 2014-06-11 09:35
★pinkyさん
続きです。

pinlyさんは、ヴィオラをされたことがあるんですね。
私は、引越しを機にヴァイオリンを止めてしまったのですが
続けていればよかったなと今になって思います。
何か楽器が1つでも出来るって生活に潤いが
生まれるような気がして。
60の手習いで何か始めようかしら。
『アイネ・クライネ・ナハト・ムコーク』は思い入れの
ある曲だったのですね。
小ホールでのコンサートは何回か行ったことがありますが
良いですよ。
by tawrajyennu | 2014-06-07 19:21 | 音楽&演劇 | Comments(15)

大阪の中心地から電車で30分もかからないところに住んでいますが、周りは何故か田んぼに畑・・・・『トカイナカ』都会に近い田舎に住むタワラジェンヌな私の日常を綴っています。


by tawrajyennu
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