アイルランドからの語り部 エディ・レニハンさん

2月6日に「アイルランドと奈良の民話 語り部フェスティバル」という催しに行ってきた。

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アイルランドというのは、私がやっているストーリーテリングのふるさとと
言われている国だそう。
そのアイルランドから、世界的に有名な語り部であり、
作家でもあるエディ・レニハンさんを招いて、本場の語りを聴こうというもの。
こちらがレニハンさん

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頭の髪の毛もだけど、お髭が凄いでしょ?
ちょっと見た感じ、ホビットというかお話の中に出てくる妖精を
思わせる風貌を思い起こさせる。

アイルランドは「妖精の国」と呼ばれていて、今でも人々の心の中に
妖精が生きているよう・・・
ただし、その妖精はディズニー映画に出てくるような可愛い妖精ではないのだけど。
良い妖精もいれば、怖い妖精もいるようだ。

今回彼の著作「異界のものたちと出遭って」という本の中から
妖精の出てくる話を3つしてくれた。


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リハーサル時と本番と2回彼の語りを見たのだが・・・・
全く私たちのしている語りとは違っていてとても驚いた。
手振り、身振りなど全身を使い、顔の表情などもとても豊か
何だか、1人芝居を観ているようだった。


               


私たちは語る時も感情をほとんど込めず、声色を使うこともあまり無い。
ましてや手振り身振りなどは絶対にと言っていいほど使わない。
この日は私たちの会の2人が日本でよく語られるアイルランドの昔話を語った。
1つは、「妖精の丘が燃えている」
そしてもう1つは、「ノックグラフトンのこぶとり妖精の伝説」

きっと私たちの語りを見聴きしたレニハンさん、私たちが思ったように
ずいぶんと自分の語りのスタイルとは違うと感じたに違いない。
他の国の人の語りというのは初めて体験したが、アイルランド以外の
国の人の語りも聴いてもみたい。

この日は、それぞれの国の民話を比較してみようということで
レニハンさんは「Two Hunchbacks」日本語だと「2人のせむし」となるのだろうか。
私たちの会からは昔から語られている「こぶとりじい」の話をした。
面白いことに先に語った「ノックグラフトンのこぶとり妖精の伝説」と
「Two Hunchbacks」の話はほとんど同じ内容なのである。
また、日本の昔話の「こぶとりじい」もこぶの位置が違うだけでお話は同じだ。
でも、「こぶとりじい」の話は鎌倉時代の頃から語られていたらしいから
アイルランドの話を真似たというわけでないらしい。
相手のことを考えずに自分の欲だけで行動する・・・などという
こういう話は世界共通なのかな・・・と思う。

アイルランドというと、日本にはあまりなじみの無い国かと思うが
これが、意外な繋がりがあって驚いた。
現在の国歌「君が代」の前にあった初代君が代を作曲したのが
アイルランド出身のイギリスの軍楽隊員だったジョン・ウイリアム・フェントンだった。
1869年8月29日にイギリスのヴィクトリア女王の次男、エディンバラ公の
来日が決まった時、儀礼式典では、国歌を吹奏するのに、当時日本には
国歌お概念というものがなく、フェントンに作曲を依頼したという。
その時の「君が代」が こちら ↓

               


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フェントンの作曲したf「君が代」は、コラール風でアイルランド臭さが感じられるという。
エディンバラ公が来日された時に、これが本当に演奏されたかどうかは分からないとか。
ひょんなところでアイルランドと日本とが繋がっていたのを今回初めて知った。

アイルランドがちょっぴり身近に感じられるようになった1日だった。

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Commented by ree at 2016-02-09 02:22 x
欧米でこの身振り手振りは当たり前ですね~。
学校の授業でも先生ってこんな感じで授業してますよ。
実は父ちゃんのご先祖様はスコットランドでストーリーテラー、つまり語り手だったんですよ。
Commented by tawrajyennu at 2016-02-09 17:57
★reeさん
こんばんは♪

あ~やはり欧米ではジェスチャーは当たり前なんですね。
学校でもですか?
日本とは大違いですね。
でも、ジェスチャーがあると分かりやすいかもしれませんね。

えぇ~ご主人様のご先祖さまは、スコットランドのストーリーテラーでらしたんですか?
スコットランドとアイルランドはお隣同士の国、昔から語りが受け継がれているんですね。
ご親戚とか、ストーリーテラーになった方はいらっしゃらないのでしょうか?
ご主人さまは?
Commented by 小父さん at 2016-02-10 12:57 x
なぜだかコメント欄がまた開きません。
夜にでもまた訪問します。

スマホから
Commented by 小父さん at 2016-02-10 17:14 x
タワラジェンヌさんが文句言ってくださったのか、開きましたね!(笑)

とても興味深い記事ですね!
私は不勉強で未だにアイルランドと英連邦の北アイルランドの関係を深く知りません。
7つの海を支配した英国ならば、簡単に併合しただろうと思ってしまうのと経済的にも
英連邦に属した方が楽なんじゃーないかとついつい思ってしまいます(笑)
でも頑としてカトリックの国を維持しているということは国歌:"兵士の歌"のもとに素晴らしいと思いますね。

>お髭が凄いでしょ?

素晴らしいです。
私も髭をのばしたいとは思いませんが自分のスタイルを自由に生きておられるところが・・・。

エディ・レニハンさんの動画をすべて見ましたが(笑)、タワラジェンヌさんはこれを
聞き取れるんですか?

ほんと独り芝居に近い気がしました!

>手振り身振りなどは絶対にと言っていいほど使わない。

これは聴き手にとって効果的でしょうね!?

>面白いことに先に語った「ノックグラフトンのこぶとり妖精の伝説」と「Two Hunchbacks」の話はほとんど同じ内容なのである。

ということは先人が輸入して日本的にアレンジされていったのでしょうか?
逆のケースは考えにくいですね。

>鎌倉時代の頃から語られていたらしいからアイルランドの話を真似たというわけでないらしい。

え~~~っ!

>こういう話は世界共通なのかな・・・と思う。

う~ん、このテーマだけでも掘り下げていったら面白いですね。

イギリス陸軍第10連隊第1大隊軍楽隊長・ジョン・ウィリアム・フェントンのwiki読みました。
面白いですね。

動画を聞いて、Yahoo知恵袋を検索したら http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12119067112
またまた面白いこと書いていますね。

>アイルランドがちょっぴり身近に感じられるようになった1日だった。

私もこの国のことを素通りしていましたが、おかげで親しみが湧きました。
有難うございました。
Commented by tawrajyennu at 2016-02-11 11:43
★小父さん
こんにちは♪
何度もお手間取らせて申し訳ありません。
本当にこのところ、エキサイトさんトラブル多しです。
なので、ちょっぴり文句言っておきました(笑)

記事に興味を持って頂いて嬉しいです。
(こういう記事はコメントしずらいかも・・・ですね 笑)

私も詳しく知っているわけではありませんが、アイルランドは、イギリスとは独自の文化を持った国で、アイルランド人としての誇りがあるのではないかと思います。
確かにイギリス連邦に属していたほうが、小父さんが仰るように、楽だとは思いますが・・・・

この髭を見た途端、食事するときなど、どうするのだろう?なんてこと、考えてしまいました。
夫も一時髭を生やしていましたが、手術の時に剃っていらい、生やしていません。
髭とは関係なく、自分のスタイルを持ってその通りに人生を生きることが出来るというのは
羨ましくもありますね。

レニハンさんの動画、すべて見られたんですか?
凄いです。私はまだ全部観てませんよ。
まさか、まさか全部聞き取れるわけないです。
生で聞いていても、ところどころの短いフレーズとか単語くらいしか聞き取れませんでした。
そうそう、その時に、アイルランド語も話してくださいましたが、これはまるっきり英語とは違っていて、分かりませんでした。

>ほんと独り芝居に近い気がしました!
でしょう? でも、後で聞いたのですが、すべての語り手がこのスタイルということはないらしいです。
レニハンさん、語っていて、自然と身振り手振りが出てしまうようです。

Two Hunchbacks・・・面白いことにこれで検索すると、イタリアの民話にも同じような話があるんですね。
「ノックグラフトンの・・・」は多分アイルランドのTwo Hunchbacksを訳したものではないかと・・・思うのですが
「こぶとりじい」は古くは鎌倉時代からということですから、日本の昔話ということなんだと思います。
ほんと、そうですね~これ、調べていったら面白いかもしれませんね。

「君が代」問題も面白いですよね。
歌詞はもともと和歌ですが、その時の君と
国歌として作られた時の君とは意味が違うと言われていますね。

こんな風にアイルランドと日本が結びついていたということに、ちょっぴり感激した日でもありました。
Commented by pinky at 2016-02-11 23:30 x
タワラジェンヌさん こんばんは!

アイルランドはストーリーテリングのふるさとと言われているんですね。
初めて知りましたが、なんとなく頷けます。
行ったことは無いのですが、奈良の森とアイルランドの森に似たものを感じます。
古くから何か神聖なものが森の奥にいる気配がしてきそうです。
音楽もお酒も独特な文化を持っている国ですよね。

エディさんって本当にホビットのようです。
身振り手振りの語りって面白いですね。
同じものでも違っていて、違っているからまた面白いです。

そういえばあの小泉八雲も父親がアイルランド人だったとか。
民話に興味を持ったのも、子供の頃にこうした語りを聴いていたからかもしれませんね。

「こぶとりじい」のお話以外にも似たものがあるのかもしれません。
もっと知りたくなってきました。

日本の国歌の始まりはアイルランドの方の手から生まれたものだったとは!
タワラジェンヌさんの仰る通り急に親しみを感じるようになりました。
Commented by tawrajyennu at 2016-02-13 21:21
★pinkyさん
こんばんは♪

私、長いことストーリーテリングしているのに
アイルランドが故郷だって初めて知りました。
お恥ずかしい・・・・
奈良の森には神聖な鹿が住んでいて、アイルランドの森には妖精が住んでいる・・・
確かに神聖なものが住んでいる感じ、しますね。
この日、記事には書いてないのですが、アイリッシュヴァイオリンとギターの演奏もあったのです。
私、いつかアイルランドに行って、アイリッシュバーで
アイリッシュヴァイオリンが聴きたいなんて夢、持っているんです。
アイリッシュウイスキーもありましたね。

エディさん、pinkyさんもホビットみたいって思いますか?
ほんと、見た目そっくりですよね。
え~小泉八雲のお父さんってアイルランド人だったのですか?
だったら、民話に興味を持ったのもうなづけますね。

色々と似たお話を調べてみるのも面白いかもしれませんね。
色々、奥が深いです。
アイルランドと日本、遠く離れた国ですけど、身近に感じますね。
by tawrajyennu | 2016-02-08 16:21 | 子どもと本とお話 | Comments(7)

大阪の中心地から電車で30分もかからないところに住んでいますが、周りは何故か田んぼに畑・・・・『トカイナカ』都会に近い田舎に住むタワラジェンヌな私の日常を綴っています。


by tawrajyennu
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