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2016イタリア旅行 その6ヴァチカン美術館

いよいよ、ローマ最終日・・・
この日は、ヴァチカン博物館・美術館に行きました。
↓のように混雑必死の美術館ですが、前もってネットで予約しておいたのですんなり入れました。
この行列、ものすごい長さでその日の内に入れるのかしらと思うほど長蛇です。

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ここは、その名の通りローマ市内にある世界一面積の小さい国家・ヴァチカン市国にあります。
そして、その国家は、キリスト教最大宗派であるカトリックの総本山でローマ教皇により統治されています。
その歴代の教皇たちによって500年以上かけて集められた膨大なコレクションが展示されているんです。
大小合わせて約25もの博物館・美術館郡で構成されていて、
丹念に観て周ると一週間はかかるとか・・・凄いですね。

そんなには時間がかけられないので、主なものだけ、駆け足で観ました。
と言っても、半日かかりましたが。

まずは絵画館、ここには18の展示室があります。
ここに入ってすぐにあるのが、ミケランジェロ作「ピエタ像」
十字架から降ろされたイエスの亡骸を胸に抱き、悲しみの表情を浮かべる聖母マリア・・・
でも、これはレプリカで、本物はサン・ピエトロ大聖堂にあります。

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次はラファエロ作「キリストの変容」
上下構成になっていて、上部はキリストが神の子であると告げられ、3人の弟子がひれ伏す場面
そして、株は悪魔に取り憑かれた正面に奇跡を起す場面が描かれています。

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こちらもラファエロ作の「聖母の戴冠」で、初期の作品だとか。

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そして、こちらはレオナルド・ダ・ヴィンチ作「聖ヒエロニムス」
ヒエロニムスの表情が怖い感じがしますね。
顔や胸の辺りは出来上がっているのですが、その他の部分は未完成の作品でした。

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絵画館をあとにして、ピオ・クレメンティーノ美術館へ行きました。
こちら、古代ギリシャ時代の彫刻「ラオコーン像」
作者は不明だそうですが、ミケランジェロたちに大きな影響を与えた作品だそうです。

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そして、こちらは「ミューズの間」にあるトンマーゾ・コンカ作の天井のフレスコ画です。

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続いて、「円形の間」にある、稀少な赤大理石の一枚岩で出来た杯
床は、ギリシャ時代のモザイクで飾られていました。

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次に行ったのは、「地図のギャラリー」
16世紀に作られたイタリア各地の地図が展示されています。
その天井は、豪華絢爛な絵画と彫刻で埋め尽くされていて、ため息が出ました。

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↓の地図は16世紀に120メートルもの壁画に描かれたフレスコ画。

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地図ギャラリーを抜け「ボルゴ火災の間」へ。
これは、9世紀にボルゴ地区で発生した大火災の様子を教皇レオ4世が
十字を切って静めたという奇跡の様子を描いたもの

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最後は「システィーナ礼拝堂」ですが、ここは撮影禁止です。
ここの天井には、旧約聖書創世記の9つのエピソードがミケランジェロによって描かれています。
中でも、有名なのが「アダムの創造」。
これは、映画「ET」の指と指をあわせるシーンのモデルになった絵と言われています。
どんな絵がご覧になりたい方はこちらをどうぞ→

そして、ミケランジェロ作の「最後の審判」
これを観るためにここに来たといっても過言ではないと思います。
しばらく、じっと佇んで観ていました。
どんな絵がご覧になりたい方はこちらをどうぞ→

見学が終わったら、この有名な螺旋階段を降りて出口へ行きます。
この階段、上りと下りが決して一緒にならない二重螺旋階段なのです。不思議ですよね~

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階段の脇にも綺麗な彫刻が施されていました。

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さて、外に出てみると、目にしたのはサン・ピエトロ大聖堂に入る人の列。
ここは、入場無料なので予約は出来ません。
並ぶのが嫌いな夫・・・スルーしようと・・・
私も長い時間並ぶのは時間が勿体無いし、この日はフィレンツェに行かなければならないので諦めました。

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お昼を食べた後、向かったのは、テルミニ駅に程近い3つの教会
まず、サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会
ダン・ブラウン作の映画「天使と悪魔」に出てきたことで日本でも有名になった教会です。

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↓この教会の前にあるのがドメニコ・フォンターナ作の「モーゼの泉」
日本ではあまり知られていませんが、トレヴィの泉・パオラの泉と並ぶローマ三大噴水の1つだそう。
ちょっと暗くてよく見えませんね(汗)
教会にはベルニーニ作の「聖テレジアの法悦」があるそうなんですが
教会の開館時間と合わず、見られませんでした。

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次に行ったのが、サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会
ちょっと観ただけでは、教会に見えませんね。なんか遺跡のように見えます。
それもそのはず、4世紀ごろの古代ローマ遺跡「ディオクレティアヌス帝の浴場跡」を
活かし、ミケランジェロが設計した教会でした。

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映画監督F.フェリーニ氏の国葬はこの教会で行われたそうですよ。
この教会で見るべきものはこの日時計・子午線
1702年に当時の法王クレメンテ1世によって作られ、1846年まで使用されていたそう。

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そして、もう1つ地動説を唱えたガリレオの生誕445周年を記念して作られたという振り子

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教会なのに、ちょっとした科学館の雰囲気でした。
最後に行ったのが、サンタ・マリア・マッジョーレ教会
「サンタ・マリア=聖母マリア」に捧げられた教会というのは数多くありますが、
「マッジョーレ=大きい」と言う名がついている通り、最も大きい教会です。

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ここの教会の主祭壇の天蓋の真下は、地下聖堂になっていて、重要な聖遺物が収められています。
その1つがこちら↓ 金銀細工の隙間から見えている木片、これが聖遺物「飼葉桶の木片」だそうで
ベツレヘムでキリストが誕生の際に寝かされていた「ゆりかご」の一部なんだとか・・・

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ローマでは、ほとんどの教会は無料で入場できるので
こうした貴重なものも無料で見れてしまうというわけです。
けっこうこうした入場料って嵩みますので、助かりますよね。

というわけで、ローマはこれでお終い。
この後、フィレンツェに移動します。




Commented by love-t_k at 2017-04-27 00:48
入場料が無いなんて太っ腹(笑)
でも無料でこんなに素敵なのが見れるとは!
教会は信者じゃなくても神聖な気持ちになりますね!
Commented by ree at 2017-04-27 03:15 x
こんなに人が!!
館内は写真OKなんですね~。
一度は行ってみたい場所です。
Commented by nobukoueda at 2017-04-27 16:11
私の19の春に初めて海外旅行した時にサンピエトロ寺院のピエタをみたことおもいだしました。その後一度このピエタは暴漢者によってこわされたことあったのですが、無事修復されてかわらないとおもいますが、とても感激したこと覚えています。
このようにちゃんと絵画も写真とともに作者やいろいろ記録しておくとわすれないですね。私はたくさん写真とても後から似たような絵画で誰だったとかすぐわすれてわからなくなってしまいます。近頃は名前はキャプションと絵と両方とるようにしていますが。
Commented by iris304 at 2017-04-28 09:26
こんにちは

ローマは何度か訪れましたが、
その度に観光客が増えて行きますね。
以前は然程並ぶこともなく入れたのですが。
最後に訪れた時は、並ばずに入るために
現地のツアーに申し込み、
列を尻目に、サクサクと入り方に進んで
ささやかな優越感を味わいました。

有名な物がズラリと並んで
何やらこの目で見ているのが不思議な感覚を覚えました。
システィーナ礼拝堂は、ざわざわと煩くなると
鐘がなるんだったかしら?
静かに放送が流れるのだったか、、
するっと、ピタッとざわつきが収まるのが
凄いなあって思いました。
次はフィレンツェですか。
楽しみにしています。
我が家は子供が幼かったので
ローマ、ミラノ、ベニス、フィレンツェ
どこも一箇所滞在でした。
周遊出来ると、時間もお金も節約出来ますね。
色々見せて頂いて、懐かしく思い出しました。
Commented by tawrajyennu at 2017-04-29 17:32
★love-t_kさん
こんにちは♪
そうですよね~日本じゃお寺に入るのにけっこう拝観料取られますものね。
ローマの教会は取らないところが多いのだとか・・・
旅行者には助かります。
そして、このような素晴らしい絵画が見られるなんて、得した気分!
教会では、信者の人でないと入れない部分があったりして、区別されてましたよ。
Commented by tawrajyennu at 2017-04-29 17:35
★reeさん
こんにちは♪

すごい人でしょう?この列、いったいどこまで続いているの?って感じでした。
その中をすいすいと入場するのは、ちょっと良い気分。
そうなんですよ~ほとんどヨーロッパの美術館は写真OKのところが多いですね。
アメリカはNGですか?
日本も駄目ですよね。
ヴァチカンはもう一度行ってみたいところですね。
Commented by tawrajyennu at 2017-04-29 17:38
★nobukoさん
こんにちは♪
nobukoさんは、19歳の時に本物の「ピエタ像」に出会っているんですね。
私は本物には出会いませんでしたけど、それでも感激しましたよ。
そうでしたか・・・暴漢に壊されたんですか?
こんな素晴らしいものを何故壊したのでしょうね?!

私もその時は、一生懸命に写真を撮るのですが
何の絵だったかなと思うこと、多いです。
そうそう、名前とキャプションを一緒に撮っておくと良いですよね。
Commented by tawrajyennu at 2017-04-29 17:49
★irisさん
こんにちは♪

ローマ、何度もいらしたことがあるんですね。
羨ましいです。
でも、ほんとすごい人でした。
ちょっと油断していると、危ない目にも遭いますしね。
うふふ、irisさんも事前にチケット予約して行かれたんですね。
長い、長い列を尻目に優先レーンから入るのは、ちょっぴり優越感が湧きますね。
皆さん、事前に予約するの、面倒なんでしょうか・・・・

そうですね、教科書や美術書などでしか見たことがない絵が目の前にあるというのは不思議な感覚ですよね。
システィーナ礼拝堂では、ざわつくと、言葉で注意があったような・・・
「最後の審判」は、いくら観ても観あきなほど素晴らしい絵でした。

はい、この後、フィレンツェ、チンクェテッレヴェネツィアなどを周りました。
のんびり更新ですけど、又観にいらして下さいね。
by tawrajyennu | 2017-04-26 21:50 | 海外旅行イタリア | Comments(8)

大阪の中心地から電車で30分もかからないところに住んでいますが、周りは何故か田んぼに畑・・・・『トカイナカ』都会に近い田舎に住むタワラジェンヌな私の日常を綴っています。


by tawrajyennu
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