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カテゴリ:子どもと本とお話( 23 )

はじまりの日

お話会の先輩が、とてもよい絵本を紹介してくれました。
それは、「はじまりの日 Forever young」

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ボブ・ディランと言えば、「Blowin In The Wind」しか知らなかったけど、
この絵本は彼が、自分の子どものことを思って作った曲
「Forever young」を元に作られています。
「Forever young」は今まで正式な日本語歌詞がなかったのですが
絵本では、アーサー・ビナードというアメリカ人でありながら
日本語で詩作をする人が日本語訳をしています。
「Forever young」を「永遠に若く」ではなく「はじまりの日」と
訳したところが、素晴らしいなあと思うのでした。

この本を読んだとき、言葉の1つ1つが心に残り
絵の1つ1つが私に沢山のメッセージをくれました。
是非、大人にも読んでもらいたいなと思う絵本です。


May God bless and keep you always
きみが 手をのばせば
May your wishes all come true
しあわせに とどきますように
May you always do for others
まわりの 人びとと
And let others do for you
たすけあって いけますように

May you build a ladder to the stars
星空へのぼる
And climb on every rung
はしごを 見つけますように
May you stay forever young
毎日が きみの はじまりの日

Forever young, forever young
きょうも あしたも
May you stay forever young
あたらしい きみの はじまりの日

May you grow up to be righteous
やくそくを まもって
May you grow up to be true
うそをきらいますように
May you always know the truth
このひろい 世界が
And see the lights surrounding you
きみの目に 光りますように

May you always be courageous
背を まっすぐのばして
Stand upright and be strong
いつでも 勇気がもてますように
May you stay forever young
毎日が きみの はじまりの日

Forever young, forever young
きょうも あしたも
May you stay forever young
あたらしい きみの はじまりの日

May your hands always be busy
きみの手が ずっと はたらきつづけますように
May your feet always be swift
きみの足が とおくまで 走っていけますように
May you have a strong foundation
流されることなく 
When the winds of changes shift
流れを つくりますように

May your heart always be joyful
きみの 心のうたが
May your song always be sung
みんなに ひびきますように
May you stay forever young
毎日が きみの はじまりの日

Forever young, forever young
きょうも あしたも
May you stay forever young
あたらしい きみの はじまりの日





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by tawrajyennu | 2017-01-13 09:13 | 子どもと本とお話 | Comments(8)

大人のためのお話会

先週17日は、私の所属しているお話会の第26回目の
「大人のためのお話会」だった。

今年私たちの会は結成20周年を迎え、春・秋・来年の春の
3回に分けて「私の好きなお話」と題して語ることに・・・
私が語るのは来年春なので、今回は語らない。
が、司会という大役が待っていた。

27年度に会の世話役をした者が28年度の春の大人のためのお話会の
運営&司会をするのである。
世話役は2人いるのだが、もう1人が去年秋に司会をしているので
今回は私がやることになった。
これは、ある意味、語るよりも緊張しそうである。
何故って、出番が一番多いのである(苦笑)

今回語られたお話は・・・・

 1.あなのはなし    「おはなしのろうそく4」より
 2.ねこのお客     「ねこのお客 かめのシェルオーパーのお話 1」より
 3. おはなし  「ふたりはともだち」より
 4.チム・ラビットとはさみ 「チム・ラビットのぼうけん」より
 5.がちょうはくちょう 「おはなしのろうそく27」より
 6.ホットケーキ    「おはなしのろうそく18」より
 7.野の白鳥      「子どもに語るアンデルセンの昔話」より

          ~~~~~休憩~~~~~

 8.かしこいモリー   「エパミナンダス」より
 9.マーシャとくま   「マーシャとくま」
10.金の髪       「おはなしのろうそく19」より
11.魔法使いのチョコレートケーキ 「魔法使いのチョコレートケーキ 
                         マーガレット・マーヒーお話集」より
12.おおかみと七ひきの子やぎ 「子どもに語るグリムの昔話」
13.ねんねこはおどる  「ムギと王さま」より

今回は、何故か日本の昔話も創作話もなかった。
何故か全部外国物だ。しかも創作が多い。
プログラムを組む上で色々と考えられたのだろうけど
日本のものが1つもないというのは、ちょっと寂しい気がした。

けれど、自分が一番好きなお話というだけあって
どの語り手の方もとても素晴らしい語りだった。
好きなお話というのは、それだけ語りこまれ、自分のものになっているからだろう。
これでは、回を重ねるごとにプレッシャーになりそうだ。
私などは、最後の来年春なので、よりプレッシャーを感じてしまう。

また、今回、7番のお話は35分、13番のお話は40分という大作だ。
私など15分のお話でも、ひーひー言いながら覚えるのに
これだけの大作を覚えて語るというのは、大変なことだと思う。

まあ、司会もなんとか無事にこなし、お話会も終えることが出来た。
これで、世話役としての役目は終了・・・お役御免というわけだ。
今年は、何の役も当たらないし、大人のためのお話会に出ることもないので
お気楽な1年が過ごせそうである。



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by tawrajyennu | 2016-04-23 17:55 | 子どもと本とお話 | Comments(6)
2月6日に「アイルランドと奈良の民話 語り部フェスティバル」という催しに行ってきた。

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アイルランドというのは、私がやっているストーリーテリングのふるさとと
言われている国だそう。
そのアイルランドから、世界的に有名な語り部であり、
作家でもあるエディ・レニハンさんを招いて、本場の語りを聴こうというもの。
こちらがレニハンさん

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頭の髪の毛もだけど、お髭が凄いでしょ?
ちょっと見た感じ、ホビットというかお話の中に出てくる妖精を
思わせる風貌を思い起こさせる。

アイルランドは「妖精の国」と呼ばれていて、今でも人々の心の中に
妖精が生きているよう・・・
ただし、その妖精はディズニー映画に出てくるような可愛い妖精ではないのだけど。
良い妖精もいれば、怖い妖精もいるようだ。

今回彼の著作「異界のものたちと出遭って」という本の中から
妖精の出てくる話を3つしてくれた。


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リハーサル時と本番と2回彼の語りを見たのだが・・・・
全く私たちのしている語りとは違っていてとても驚いた。
手振り、身振りなど全身を使い、顔の表情などもとても豊か
何だか、1人芝居を観ているようだった。


               


私たちは語る時も感情をほとんど込めず、声色を使うこともあまり無い。
ましてや手振り身振りなどは絶対にと言っていいほど使わない。
この日は私たちの会の2人が日本でよく語られるアイルランドの昔話を語った。
1つは、「妖精の丘が燃えている」
そしてもう1つは、「ノックグラフトンのこぶとり妖精の伝説」

きっと私たちの語りを見聴きしたレニハンさん、私たちが思ったように
ずいぶんと自分の語りのスタイルとは違うと感じたに違いない。
他の国の人の語りというのは初めて体験したが、アイルランド以外の
国の人の語りも聴いてもみたい。

この日は、それぞれの国の民話を比較してみようということで
レニハンさんは「Two Hunchbacks」日本語だと「2人のせむし」となるのだろうか。
私たちの会からは昔から語られている「こぶとりじい」の話をした。
面白いことに先に語った「ノックグラフトンのこぶとり妖精の伝説」と
「Two Hunchbacks」の話はほとんど同じ内容なのである。
また、日本の昔話の「こぶとりじい」もこぶの位置が違うだけでお話は同じだ。
でも、「こぶとりじい」の話は鎌倉時代の頃から語られていたらしいから
アイルランドの話を真似たというわけでないらしい。
相手のことを考えずに自分の欲だけで行動する・・・などという
こういう話は世界共通なのかな・・・と思う。

アイルランドというと、日本にはあまりなじみの無い国かと思うが
これが、意外な繋がりがあって驚いた。
現在の国歌「君が代」の前にあった初代君が代を作曲したのが
アイルランド出身のイギリスの軍楽隊員だったジョン・ウイリアム・フェントンだった。
1869年8月29日にイギリスのヴィクトリア女王の次男、エディンバラ公の
来日が決まった時、儀礼式典では、国歌を吹奏するのに、当時日本には
国歌お概念というものがなく、フェントンに作曲を依頼したという。
その時の「君が代」が こちら ↓

               


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フェントンの作曲したf「君が代」は、コラール風でアイルランド臭さが感じられるという。
エディンバラ公が来日された時に、これが本当に演奏されたかどうかは分からないとか。
ひょんなところでアイルランドと日本とが繋がっていたのを今回初めて知った。

アイルランドがちょっぴり身近に感じられるようになった1日だった。

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by tawrajyennu | 2016-02-08 16:21 | 子どもと本とお話 | Comments(7)
いつもは小学校や図書館でしているお話会・・・
子どもたち、ちゃんとお話を聴いてくれるかな?
楽しんでくれるかな?
間違えずに、つかえずに語れるだろうか? などなど
緊張感に包まれながらの30~45分。
終わった後は、ものすごい開放感。

でも、二ヶ月に一度の夜のお話会は、まるっきり雰囲気が違います。
お話会の先輩のアトリエでするのですが、純粋にお話を楽しみましょうって感じ。
途中で間違えようが、つかえようがそこはご愛嬌なのです。
集まるのは。だいたい10人前後かな。
私の所属しているお話会のメンバーだけでなく、他のお話会のメンバーさんたちもいて
交流も出来て、お話も聞けて一石二鳥の会なのです。

お話はしてもいいし、その日は聴くだけに徹してもいいし。
講評もないから、緊張もしないしね。とっても楽しい会なのです。

何より、お話が一通り終わった後に、先輩手作りのお料理で一杯やりながら
歓談するのが何より楽しいんだなあ。
今年で5年目に入り、集まってくるメンバーも決まってきました。
とっても素敵な仲間たち・・・

時にはお話の話から離れて、介護の話になったり、老後の話になったり
年代も様々だから、色々話が聞けてためになることも。
ふだんはなかなか時間がなくて話す時間のない先輩たちとも
この時はゆっくりと話が出来るのが嬉しい!

お話を学ぶことで、人の輪が広がって、自分の世界も広がりました。





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by tawrajyennu | 2016-01-30 10:57 | 子どもと本とお話 | Comments(12)

日本語教室で日本の昔話

しばらくお休みしていた日本語教室を昨年から再開し、
今年は、イベント係りになりました。
海外から来た生徒さんたちに、日本の文化などを紹介したりしているそう。
でも、回を重ねてくると、出し物も無くなってきて・・・
生け花、着物の着付け、茶道にお習字、折り紙などなどはもう紹介済み。
で、今年は何をしようかということになりました。

そこで、私が活動しているおはなし会のメンバーに手伝ってもらって
「日本の昔話を聴こう」というイベントにしました。
日本語の能力も様々な生徒さんたちが来ているので、
お話は、漢字にルビをつけて、プリントを作って渡すことにしました。
出来るだけ、楽しいおはなし会にしようとプログラムを立てました。

この日のプログラムは・・・・

  ★「くまさんのおでかけ」 くまの人形を使って
  ★「てんぱたん、てんぱたん ねずみのもちつき」 これはお話
    「おむすびころりん」のお話と同じです。
  ★「おくりおおかみ」 これは私たちの町に伝わる昔話で紙芝居です。
    奈良と大阪とつなぐ街道「暗峠(くらがりとうげ)」に街道を無事に
    越えられるように見守ってくれるおおかみの話。
    決して怪しいおおかみではありませんよ(笑)
  ★「蛙ぼたもち」 とっても楽しいお話で、最後にはたくさんの蛙が飛び出して・・・ 
  ★「ちゃつぼ」「お餅つき」など手遊び

私は、紙芝居をしました。

日本語が聞いて理解できる人は、耳で聞きながら、そして読める人は
やさしい日本語に直し、ルビをつけたプリントを見ながら聞いて楽しんでくれました。
まだまだ日本語が理解できない人も、お話のリズムや中に出てくる歌、
話している人の表情などからお話を楽しんでくれたよう。
中には、もっとお話を聞きたいので、おはなし会の案内を欲しいと
言ってくれた人も。
10代のティーンエイジャーから30代の人たちが来ていたのですが
皆さん、手遊びも真剣にやって、楽しんでくれました。

先生たちも、こうした昔話の語りを聴くのは初めてだったようで
とても良かったと喜んでくれ、企画してよかったなと思いました。
手伝ってくれたおはなし会のメンバーも、海外の方たちに昔話を
語るというのは初めてで、貴重な経験をさせてもらってよかったと言ってくれました。
又、こうした機会があるといいなあ・・・




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by tawrajyennu | 2015-12-11 11:18 | 子どもと本とお話 | Comments(14)

素敵なお話会2つ

10月は素敵なお話会が2つありました。
まずは、『アンディ・スパンディおはなし会』

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これは、お話会の大先輩が主催しているアトリエgaragaradonでの
夜のお話会に集まっているメンバーで、その大先輩の語る
ファージョンの 『ヒナギク野のマーテイン・ピピン』という本の中の
『エルシー・ピドック夢で縄跳びをする』というお話を
聴こうということから始まったお話会。
このお話、40分もある大作なんですよ。
場所はどうせなら素敵な場所で聴こうということで
アトリエの近くにある『志賀直哉旧居』をお借りしました。

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私たちの所属するお話会以外のお話会からもたくさんの人が
聴きに来て下さり、嬉しい限りですね。


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詩の朗読から始まり、同じ本の中の『パンとゆり』という
お話もありました。

その後は、気分を変えてリコーダーを習っている方が
お話会のメンバーにいたので、その演奏もありました。

そして、最後にメインのお話『エルシー・ピドック夢で縄跳びをする』を
聴きました。
どんなお話かというと・・・・
  
小さな女の子エルシーピドックは生まれながらの縄跳びの名人、
ある日その評判を聞いた妖精たちが、三日月の夜ケーバーン山に
エルシーを招き、妖精の師匠から縄跳びの秘術を習い、
誰にも負けない名手になった。
その師匠の名前はアンディ・スパンディ
長い時が経ったある日村を襲う危機に
おばあさんになったエルシーが立ち向かう


というお話で、イギリスの縄跳び歌が元になっているとか。
その歌は 『アンディ・スパンディ~さとうのキャンディ♪
アマンド入りあめんぼう、おまえのおっかさんの
作ってる晩御飯はパンとバターのそれっきり』というもの。
縄跳びの飛び方も、想像も出来ないような飛び方が
あったりしてとても面白いです。
さて、どうやって縄跳びで村を救ったんでしょうね~
興味のある方は本をどうぞ!

素敵なお話を聴いたあとは、お月様の出る時間までちょっと休憩。
この日は満月、お天気では午後から曇り、
そして夜は雨という予報だったのですが、
どうしても近くの飛火野から満月のお月様が
昇る様を見たくて時間をつぶしてました。

そうしたら、そうしたらなんと美しくまん丸なお月様が
飛火野の山の向こうから上がって来てくれたのです。
綺麗でしょう?本当にまん丸おつきさんでした。
暗い中を飛火野を歩いていると、なにやら動く影が・・・
なんとそれは草を食べていた鹿さんの群れでした。
こうして、お月さんを愛で、夕ご飯を食べて自宅最寄り駅まで来たら
雨が降っているじゃありませんか!!
さっきまで輝いていたお月さんは、雲の中に隠れてしまいました。
私たちが飛火野にいる間だけ、輝いていてくれたなんて・・・・
奇跡みたいでした。


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さて、2つ目のお話会は、毎年恒例の『大人のためのおはなし会』です。
春のお話会に出なかった私は、1年ぶりにまた語ることに!
今回のプログラムは・・・・
午前の部
 1.小さいゆきむすめとキツネ 『子どもに語るロシアの昔話』    
 2.ノックグラフトンの話   『イギリスとアイルランドの昔話』     
 3.ねずみ浄土        『子どもに語る日本の昔話3』   
 4.お月さまの話       『おはなしのろうそく 25』   
 5.貧乏の神         『新しい日本の語り4 藤田浩子の語り』
 6.アリョーヌシカとイワーヌシカ 『まほうの馬』
 7.小石投げの名人タオカム  『子どもに語るアジアの昔話2』
 8.炎の馬          『日本の昔話5 ねずみのもちつき』
午後の部
 9.犬と猫とうろこ玉     『日本昔話百選』
10.かしこいグレーテル    『子どもに語るグリムの昔話2』
11.粟福米福         『子どもに語る日本の昔話2』
12.チム・ラビットとキツネ  『チム・ラビットのおともだち』
13.おしらさま        『鈴木サツ全昔話集』
14.一足の靴         『木曜日は遊びの日』
15.桃太郎          『子どもに語る日本の昔話3』
16.ワタの花と妖精      『子どもに聞かせる世界の民話』
17.七男太郎の嫁       『読んであげたいおはなし(上)
                    松谷みよ子の民話』

全部で17のお話が語られました。
私は前回と同じく最後から2番目(前回は3番目でした)


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またもや、朝からドキドキしてお昼も食べた気がしませんでした。
今回は日本の話に限らず、昔話がとても多かったです。
5番目と13番目の昔話は、土地言葉で語られていました。
東北弁でしょうか・・・
昔、囲炉裏端でおばあさんが語ったであろう雰囲気が出ていて、
とても良かったです。
来年は私たち所属のお話会が創立20周年を迎えます。
1年半かけて、所属している人たちの一番好きなお話を
語るおはなし会になるので、今から楽しみです。




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by tawrajyennu | 2015-11-08 15:27 | 子どもと本とお話 | Comments(18)

卒業!!

3年間掛けて受けた講座「昔ばなし大学」をやっと卒業しました。
「昔ばなし大学」というのは、昔話に関心を持つ人を対象に
全国各地で開かれている市民大学で、口承文芸学者の「小澤俊夫」氏が
1992年から開いているもの。
今までに全国98箇所で開かれてきたそうです。
この講座の目的は、「子どもたちのための昔話絵本と再話のよしあしを
見分ける目と耳を養うこと」
そして、「昔話本来の性格を学び、それを通して子どものための
昔話絵本のあり方や、子どもに語る語り方への理解を深めること」

それが、なんと私の住んでいる市で開かれるとのこと・・・
こんなことはめったに無いことなので、参加することにしました。
とはいうものの、絶対これを勉強したいんだ!!という強い意志が
あったわけでなく、みんなが参加するし、今参加しないと
いつまたこの地で開催されるか分からない・・・という
頼りない理由からでした。

私のようにお話を覚えて語るものにとって、口承文学である
昔話は、語るのに適したもの。
昔から、語り手によって語られ、耳から聞いていたお話だからですね。
なので、語り手としてそれを学ぶということは必然とも言えるのです。

昔話というのは、口伝えという長い伝承の年月を経ていくうちに
独自の様式・・・つまり昔話の語法というものを持つものであるといいます。
それを3年間かけて学ぶわけですけど3年間で年に4日、
80分×36コマという長い講座だけに最初は、果たして無事に終えることが
出来るだろうか・・・と思いました。
しかも、この講座、毎回宿題が出るのです。
2日間で勉強したことを宿題をすることで、復習するわけですが・・・
で、何グループかにわけで宿題を発表するのです。
自慢じゃないですが・・・私、宿題前もってやったことがなく・・・
発表する人のものと先生の解説を聞くというずっと受身の状態できました。

なので、3年間講座に通い続けたけれど、
果たしてちゃんと身についているか?
と言われると首を傾げざるを得ないわけでして・・・
駄目な生徒ですね(苦笑)

そ、そ、それがですよ~
最後の最後において、宿題発表をすることになってしまいました。
というのも、最初は図書館側から誰もやる人がいなかったら
お願いねということだったのです。
で、やる人がいたから、やらなくても良いですよとのことで
まったく安心していたんですよね~
ところが、最終講座の1ヶ月前になって、宿題の4パートのうち
1パートだけ誰もやる人がいないことが判明したんです。

で、急遽同期で勉強した仲間に連絡が入り、Oさん、Kさん、Tさんと私の
4人でやることに!
ひぇ~、あと1ヶ月しかない!!
他のグループは準備に半年もあったというのに・・・・・
でも、やるっきゃないですよね。

宿題というのは、昔話「つるのおんがえし」の批判的検討というものでした。
批判的検討というのは、今まで勉強してきた昔話の語法をもとに
これはおかしいのではないか?と批判するもの。
正直、何から手をつけてよいのやらわからん状態でした。

それをOさんが中心になって他の3人を引っ張ってくれ
なんとか発表までにこぎつけました。
ってか、ほとんどOさんがやったようなもので
私たちは、発表の手伝いをしただけ・・・
Oさんがいなかったらとてもこの宿題は出来なかったことでしょう。

最後に残っていたものをやったので、4つのパートの中でも
一番長い部分でしたが、後からの先生の講評を聞くと
その部分がもっとも重要な部分だったようで、
その部分の担当になったからこそ、核心をついた発表が
できたのだと思いました。
宿題発表なんて、当たりたくないと思っていたのですが
発表をやることになったことで、3年間勉強したことが
無駄にならず、実りあるものになったように思いました。
最初はぶつくさ言ってたのですが終わった後の充実感というか
満足感というか、担当して本当によかったなと思いました。

今回の宿題をやってみて、子どもたちに届ける昔話は
良いものを届けないといけないということを
強く思いました。
そして、良いものを見分ける目を養うことが
とても大切なことなんだということも感じました。

昔話に限らず、よいお話、よい絵本を子どもたちに
読み聞かせることは、子どもの成長に欠かせないもの!
デジタル機器の溢れる今の世の中だからこそ、もっともっと
生の声でお話を届けたいなと思いました。

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by tawrajyennu | 2015-07-25 18:39 | 子どもと本とお話 | Comments(20)

絵本は世界を知るため窓

昨日は、奈良で開かれた翻訳家のさくまゆみこ氏
『絵本は世界を知るための窓』という講演会に行って、
ちょっぴりまじめに勉強してきました。

さくまゆみこ氏は、児童文学翻訳家で200冊以上の本を翻訳していて、
『アフリカ子どもの本プロジェクト』の代表をされている方です。
この日は、さくま氏とアフリカの関係の話や、色々な国々の本を
紹介しながら、魅力的な絵本の世界を話して下さいました。

講演の冒頭で話されたことは、私も最近特に感じていたことなので
とても心に残りました。
今子育てしている若い人たちに、是非聞いてほしいなと思う内容でした。

それは、親子でコミュニケーションが取れないということが
とても増えているそうです。
幼稚園や保育園でも、先生と子どもがコミュニケーションが取れない。

それは、何故か?
赤ちゃんの時から、スマホなどの機会に接しているからだそうです。
むずかる子にスマホのアプリを見せ、笑うとそれで良しとしてしまう。
悪いことをした子を親が叱るのではなく、鬼が出てくるアプリを見せる
自分が忙しい時に、スマホを与え、それで遊ばせる
などなど、あげるとまだまだ色々あるのでしょうね。

機械音をいくら聞かせても、言語は発達しないそうです。
だから、人が肉声で語りかける、絵本の読み聞かせをする、
お話を語って聞かせるというのは、言語を発達させるのに
とても重要なことだとか。

それから、質の良い絵や文章に小さいうちから触れている子たちは
成長過程で、悪質なもの、あくどいものがメディアなどから入ってきても
それを自分でシャットアウトできるだそうです。

だから、子どもの本は大切なものなんですね。
それも、質の良い本を選んで与えることは、とても、重要だと思いました。

このお話をされた後、物語絵本ではない違う絵本を30冊ほど
説明を加えながら紹介して下さいました。
4つのジャンル別に、普段なかなか手に取らないだろうなという
本が多かったです。
本を紹介するに当たって仰った言葉がありました。
『知識より先に感情の部分を耕していくことが大切!』という言葉です。
知識だけ詰め込んでも駄目だということなんですね。
自分の国以外の世界の国々を知ることも大切だとも仰っていました。

4つのジャンルとは、『多文化共生』『ジェンダー』
『人種・差別・いじめ』『環境』です。
2つ目のジェンダーは、男女の性差ではなく、
社会的・文化的に作られた差ということだそうです。

この日紹介された本を全部ご紹介するのは無理なので
私が印象に残った本を何冊か紹介したいと思います。

《多文化共生》
★はがぬけたらどうするの?~せかいのこどのたちのはなし~
 
 日本では、乳歯が抜けると、下の歯は屋根のほうへ、
 上の歯は、床下へ投げるとか言いますね。
 世界では、どうするのかということが書かれた本です。

★世界のだっことおんぶの絵本 ~だっこされて育つ赤ちゃんの一日
 
 明治の頃の日本を外国人が見て、赤ちゃんの泣いていない国だなと
 思ったそう。それは、おんぶでお母さんと赤ちゃんがいつも接していたから
 おんぶひもやスリングを作っている会社の社長さんが監訳している本

★いのり ~聖なる場所

 他の宗教を理解することはとても大切なこととして
 世界の宗教を取り上げている本
 日本は、特定の宗教を持たない国、だからこそ
 色々な窮境を理解するために読んでほしい一冊だと思いました。
 ペーパークラフトで教会などを作り、それを写真に撮っている本で
 そのペーパークラフトがとても素晴らしいと仰ってました。

★むこうがわのあのこ
 
 違う背景を持つ子たちが友達になっていく話。

《人権・差別・いじめ》

★ぼくのものがたり、あなたのものがたり~人種について考えよう

 人それぞれにものがたりがある、人と付き合うにはお互いを
 知ることが大切。
 日本は差別意識の低い国、されてみないとわからない、されている人の
 気持ちがわからないといけないですね。

★ひとりひとりのやさしさ

 いじめられた側からの本は結構ありますが、これはいじめる側の
 少女の視点から書かれた本

★はせがわくんきらいや
 
 ヒ素ミルクで体が不自由になった作者自身のことを書いた本

《ジェンダー》

★こんなのへんかな?

 ジェンダーフリーの本、社会で決めた見方でいいの?
 日常の生活を見つめ直す本

《環境》

★ふようどのふよこちゃん

 ロングセラー本、秩父の里山を描いた本

★やまからにげてきた・ゴミをぽいぽい

 両開きの本、表からの話と裏からの話が真ん中で出会う
 人がゴミを山に捨てるから山がだめになる、だから山から動物が逃げてくる

★里山百年図鑑

 里山とは山と里の間にあるもの、山は動物、里は人の住む場所だけれど
 今、里山がなくなりつつあり、動物たちが里へ降りてくる。
 里山は大事な場所、その他、植物の観察方法や山菜の調理法を紹介

★うちは精肉店

 大阪の肉屋さんの話、食べることとは命を頂くこと!
 今の子どもたちは、その考えに至らない子が多いので
 読んでほしい一冊

★希望の牧場

 福島の原発事故をテーマに扱ったベスト1の本
 行政から殺処分命じられたけれども、大事に育てた牛を
 殺すなんてことは出来ないと飼い続けている人の話。

 ベスト2は、『あさになったのでまどをあけますよ』という本だそう。
 こちらは、震災後に作者の方が自分にできることは何か?と
 探して作られた本
 
リストには載っていなかったのですが、紹介してくれた本がありました。

★せかいいちうつくしいぼくの村

 アフガニスタンのむらを描いた本
 戦争をどう伝えるかも大切な大人の役目
 親子で読むのも良いのではと思いました。

ここでご紹介した本は、ほんの一部です。
子どもの本は面白いところから入っていくのが良いそうで
楽しく読めることが大切だと仰っていました。
正しいことだけれど、教え込むというのは良くないそうです。
それから翻訳家として翻訳する本を探す時に、日本の作家では
開かない窓を探すようにしているそうです。
『窓を用意するのは大人、それを開くのは子ども自身』

親はもちろん、私たち子どもに絵本を読み聞かせしたり
お話を語る者も様々なジャンルのものを、読み聞かせしたり
お話をすることで、たくさんの窓を用意してあげたいものですね。
2時間の講演時間があっという間でした。

スマホばかり触っている若い人たちにこうした話を
読んでほしい、少しでも目に留めてくれたらと
ブログに書きました。




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by tawrajyennu | 2015-05-27 10:07 | 子どもと本とお話 | Comments(12)

歌のある おはなし会

連休最後の日は、『歌のある おはなし』会でした。
私の所属しているお話会の大先輩が開いている『アトリエ garagaradon』で
2ヶ月に1回、夜お話会を開いています。
集まったメンバーがお話を語り、それを聴いた後は美味しい食事と
たまに美味しいお酒も加わり、交流を深めるというもの。

そのgaragaradonで、今回は歌のあるお話ばかりを語るという会があり
私も覚えたばかりのお話を語ってきました。

その日のプログラムは・・・・

    ★ブドーリネク
    ★瓜こひめこ
    ★ねずみの小判干し
    ★三つのオレンジ
    ★三びきのヤギのがらがらどん
    ★ヤギとライオン
    ★ねずみ浄土
    ★歌うふくろ
    ★番ねずみのヤカちゃん

私は、6番目の『ヤギとライオン』を語りました。
連休中なので、参加するのは、いつも集まるメンバーくらいかなと
(いつもは10名ほどで顔見知り)思って軽く参加を決めたのですが、
とんでもない!!
20名ほどの人が集まり、部屋はいっぱいになりました。
知った顔もあれば、知らない顔も。

こうなれば、もう捨て身でやるっきゃない!!とばかりに
思いっきり語り、歌い楽しんできました。
お話の終わった後は、お楽しみの tea time
先輩の作ってくれたケーキやお土産のお菓子とお茶で
大いに又話が盛り上がりました。

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さて、お話会のあったアトリエのすぐそばに、珍しいものがあります。
これです ↓


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これは、『頭塔(ずとう)』と言われるもので、方形七段の土塔です。
奈良時代の僧、玄防(げんぼう)の頭を埋めた墓との伝説があり、
その名の由来と言われてきたそうですが、本来の土塔がなまって頭塔と
呼ばれるようになったらしいです。

767年に東大寺の僧 信忠が土塔を築いたと古文書の記録にあるそうです。
その役割りは、五重の塔と同じように仏舎利を収める仏塔と
考えれられるているとか。

頭塔の第1、3、5,7の奇数段の4面には11基ずつ総数44基の石仏が
整然と配置されていた思われるそうで、28基が現在までに確認され、
25基の表面には、浮き彫りや線彫りで仏菩薩が表されています。


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普段は、予め現地管理人さんに言わないと見学できないのですが
連休中は特別に公開されていました。
ボランティアの方がいらっしゃって、丁寧に説明して下さいました。
いつもアトリエの2階の窓から、何だろうと思ってみていたのが
こんな歴史的なものだとは思いませんでした。
最終日、たまたま見学できてラッキーでした。



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by tawrajyennu | 2015-05-13 18:00 | 子どもと本とお話 | Comments(10)

おはなし茶論

今年最後のおはなし会がありました。
『おはなし茶論』といいます。
大先輩がたが主催するおはなし会で、今回で38回目になるそうです。
たぶん・・・ですが、1年に1回だと思うので
38年間続いているってことかな?!

お話の世界に首を突っ込んで6年になるのですが、
今まで、聞きに行ったことがありませんでした。
暮れ近いし、日曜日まるまる1日だしね。
でも、今年は思い切って行くことにしました。
ほんと、皆さんのお話を気軽に聴きに行くつもりで・・・

ところが、語る立場に!
若輩者の私が、いいんだろうか?と自問しましたが
こういうところで語るのも良い経験だと思い、
思い切って語ることにしました。
今まではいわば身内の中でしか語ったことがありませんでした。
この『おはなし茶論』では、色々なお話会に所属している方々が
語るので、とても、勉強にもなると思ったのです。

当日まで、プログラムが分からないという行ってみてのお楽しみな会でした。
で、プログラムを貰ってまずは順番確認したところ、
な、な、なんと先輩が詩を語ったあと、すぐの2番目でした。

先輩の緊張が移ったのか、始まる前からまたまた心臓がドキドキしてしまいました。
語り始めはよかったのですが・・・・またしても途中で止まってしまいました。
『え~?なんでこんなところで止まるん?』
一瞬の沈黙の後、胸を一撫でしたところ、思い出しました。
(あ~よかった)
その後は順調に最後まで語ることが出来、ほっとしました。
語ったのは、もちろん『赤い目のドラゴン』です。



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この日のプログラムは・・・・・

   詩 妖精にさらわれた男の子(同名本 より)
   1 赤い目のドラゴン(同名絵本)
   2 おんば皮 (子どもに語る日本の昔話 より)
   3 鉄のストーブ(語るためのグリム童話  鉄のハンスより)
   4 ノロウエイの黒牛
   5 十二支のはなし (かたれ やまんば より)
   6 マンガスと七にんのじいさん (子どもに語るモンゴルの昔話 より)
   7 てきぱきシアンシアンのむこえらび (子どもに語る中国の昔話 より)
   8 棟の木飾り (年取ったばあやのお話かご ファージョン より)
   9 ヘレン (みがけばひかる 石井桃子 より)
  10 黒いさくらんぼ (子どもに語る昔話2 小澤俊夫 より)
  11 炭焼長者 (同名絵本)
  13 月を射る (おはなしのろうそく27 より)
  14 ハンマンと悪魔 (アフリカの民話)
  15 べんきょうすいとり神 (同名本)
  16 せんとくの金
  17 姉いもと 
  18 がみがみシアールと少年 (ムギと王さま ファージョン より)

1日でこれだけたくさんのお話を聴きました。
知っているお話もあれば、初めて聴くお話もあります。
同じお話でも、語る人が違うとまた違った感じになるのですね。
お話の捉え方、語り方、聴く側の捉え方によるのだと思います。

1年の締めくくりにこうした会に出ることが出来て、とても充実した1日となりました。


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by tawrajyennu | 2014-12-25 18:21 | 子どもと本 | Comments(6)

大阪の中心地から電車で30分もかからないところに住んでいますが、周りは何故か田んぼに畑・・・・『トカイナカ』都会に近い田舎に住むタワラジェンヌな私の日常を綴っています。


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