遅ればせの紅葉
2012年 12月 02日
最近は義母を一人にして長時間のお出かけは出来なくなっており
そろって出かけられるのは、ショートステイに行ってくれている時だけ。
あいにくの曇り空でしたが、途中でお弁当を買って出かけました。
まずは、奈良県三郷町にある『龍田大社』へ。
見頃とあったのですが、葉が落ちたり色があせたりと盛りは過ぎていました。
ここは、第十代崇神天皇の頃、国内に凶作・疫病が流行した折、
天皇の御夢に「吾が宮を朝日の日向処、夕日の日隠る処の龍田の立野の小野に
吾が宮を定めまつりて云々」という神託があって、造営されたとか・・・・、
その後、疫病は退散し、豊作となったということです。
本当はここをメインにして、後は竜田川沿いの紅葉を楽しむつもりだったのですが
急遽予定を変更して、奈良県桜井市にある『長岳寺』へ向かいました。
土地勘もあったので、迷うことなく40分ほどで到着しました。
長岳寺は、史実に現れる日本最古の道といわれる『山之辺の道』沿いにあり
天長元年(824)淳和天皇の勅願により弘法大師が
大和神社の神宮寺として創建されたといわれているお寺です。
大門を入ると両側に平戸つつじの生垣が続き、春はきっときれいだろうなと・・・・
そして、最初にあるのが、 旧 地蔵院です。
ここは、かつて四十八ヶ坊あった塔中の内、唯一残ったもので
今は庫裏としてつかわれているそう。
建物は、室町時代の書院造りの様式を残していて、同時代の美しい庭園を見ることが出来ます。
そして、旧 地蔵院を出て、正面に見えてくるのが、『鐘楼門』
日本最古の鐘門で、弘法大師当寺創建当初の唯一の建物だそうです。
この鐘楼門を上がると左手に拝殿が見えて、そこでは今『極楽地獄図』のご開帳をしているのです。
この図は今から400年ほど前、安土桃山時代の狩野山楽が描いたもので
ここ長岳寺に伝わるものだそう。
9幅の軸に分けて描かれた地獄・そして極楽の図は
とても細かく詳細に描かれていて驚きました。
内容は図の上部全体に十王裁判図(合わせて十三仏)、図の中程から下部にかけて、
冥界の入り口である墓地や罪問間樹、死天山、三途の川、奪衣婆、賽の河原、
八大地獄、餓鬼道、畜生道、修羅道など、すざましい情景が描かれ見ているだけで
恐ろしくなります。
最後は様相が一変して、極楽より阿弥陀如来が聖衆を引き連れて極楽往生する人を迎えにくる
様子が描かれていました。
お寺の方が面白おかしく説明してくださいます。
それによると、人間誰しも生きている間に何かしらの罪を犯しているそうで
最初から極楽に行く人はいないとか・・・・・
だって、蚊を叩いて殺したりしていますからね。
それを執拗に聞いている人がいて、なんだか可笑しくなりました。
よっぽど地獄へ落ちるのが怖いのでしょうか?
もともとこの絵を使って、祭礼、法要のあとに多くの参詣人を対象に絵解きがなされ
その目的は方便として因果応報を解くことによって勧善懲悪の教えを説き、
またあわせて先祖供養、中陰、逮夜、年忌の意義を説いたと考えられているとか。
それにしても、この地獄の様子とか裁判の様子とかどうやって考えだしたのでしょうね。
さて、肝心の紅葉です。
一番の見頃は過ぎてしまっていましたが、充分楽しむことが出来ました。
このお寺のすぐ横には崇神天皇陵や黒塚古墳、そして山之辺の道があり
ハイキングしながら、楽しむことが出来ますよ。
奈良には鄙びたお寺いっぱい!秋は最高ですね。
今日、50代最後の年に突入しました。
年々体力の衰えを感じますが、やる気だけはあります。
今からお医者さんに行って、しっかりランチには行きますよ。
まだまだ奈良も知らないところがいっぱいですね。
素敵なところですね。
そしてお誕生日おめでとうございます\(^^)/
父と2日違いなのです。もう忘れません^^
タワラジェンヌさんにとって充実した1年になりますように!!
タワラジェンヌさんの所で歴史の勉強をしているようです。
学校で習っていた時は「あぁうんざり・・・」だった社会も
こうして、お写真と一緒に教えて頂くとすっと頭に入って、、
これはタワラジェンヌ先生が素晴らしいからかな(^^)?
地獄、極楽の絵、細かくそしてこういう絵って結構リアルだから、
実際見たらやはり地獄へは行きたくないなって思いそうです。
ちょっと悪い事をしてしまう子も、悪い事しているとどんどん
地獄チーム行きに近づいていくんだよ!って、
こんな絵を見せたら良い子になるのかな(笑)
大人になってからも、そういう気持ちで観れるって
なんだか純粋な人でタワラジェンヌさんが可笑しくなった
気持ち、わかるような気がします。。。うふふ。
極楽地獄図私も観に行ってみたいなぁと思いました。
もみじのじゅうたんはやっぱり綺麗ですね^^
。
そして、お誕生日おめでとうございます。
今までで一番の素晴らしき歳になりますように♪
うちの母と2日違いなんですね。
あら?kinnnikumans さんのお父様は12月1日生まれでいらっしゃるのかしら。
隼人瓜プレゼントに当たったかたですよね。
これも何かのご縁ですね。
「お父様のお誕生日おめでとうございます!」
龍田大社とは「~紅葉の錦 神のまにまに」の歌のようですね。
風情があって、ゆっくりと散策されるのにぴったりな雰囲気!
安芸の宮島の鳥居に似た立派な朱色の鳥居が紅葉の葉にマッチしてステキですね。
そして、お寺の極楽地獄図には引き込まれてしまいそう・・・
思わず真剣に質問された方があったのにも頷けます。
石仏に緑と散紅葉、心穏やかになれそうな場所ですね。
やはり奈良は日本人の心のふるさとなのかもしれません。
こんにちは! お祝いメッセありがとう!
お父様と2日違いってことはお父様は1日それとも4日かな?
私も今年はちゃんとジャックちゃんのお誕生日を覚えましたよ。
実をいうと私も歴史は大嫌いで学校で習っていた時は
ジャックちゃん同様『うんざり・・・』だったの。
でも、こうして自分が興味を持って訪れたりすると
そこの歴史が知りたいと思うようになったのだから
やはり机上の勉強より実地だなあ・・・なんて思ってます。
地獄へ落ちるのは誰でも嫌だよね。
だって、この地獄絵を見ているとすごいんだもの。
でも、最後にはみんな極楽へ行けるというところで
救われるかな。
人間は罪深いってことがこの日の話を聞いていて思いました。
だって、動物の犠牲の上に私たちの生活があるんだものね。
家からも生駒山の紅葉が居ながらにしてみえるのだけど
やっぱりもみじは別格だなって思います。
こんにちは!
お祝いメッセありがとうございます。
そして、pinkyさんのお母様へもお誕生日おめでとうございます。
そうです、kinnnikumansさんことジャックちゃんは
同じ隼人瓜クイズで当たった方です。
龍田大社は初めて行ったのですが、こじんまりとした
よい雰囲気のところでした。
この真っ赤な鳥居は最近作り直されたものだとか・・・
極楽地獄絵は、私も思わず見入ってしまいました。
三途の川を渡るところからして、恐ろしい光景が
描かれていましたよ。
現世での罪深さによって三途の川の渡り方も
異なるようです。
ここは、歴史街道山之辺の道沿いにあり、歴史を
感じながらハイキングが出来るので人気があるんですよ。
奈良は京都のように煌びやかなところはありませんが
訪れた人は、みなさん気に入って帰られるようです。
あちこちに古墳があったり、こうした古刹があったり
本当に古い歴史を感じされてくれる場所ですね。