卒業!!

3年間掛けて受けた講座「昔ばなし大学」をやっと卒業しました。
「昔ばなし大学」というのは、昔話に関心を持つ人を対象に
全国各地で開かれている市民大学で、口承文芸学者の「小澤俊夫」氏が
1992年から開いているもの。
今までに全国98箇所で開かれてきたそうです。
この講座の目的は、「子どもたちのための昔話絵本と再話のよしあしを
見分ける目と耳を養うこと」
そして、「昔話本来の性格を学び、それを通して子どものための
昔話絵本のあり方や、子どもに語る語り方への理解を深めること」

それが、なんと私の住んでいる市で開かれるとのこと・・・
こんなことはめったに無いことなので、参加することにしました。
とはいうものの、絶対これを勉強したいんだ!!という強い意志が
あったわけでなく、みんなが参加するし、今参加しないと
いつまたこの地で開催されるか分からない・・・という
頼りない理由からでした。

私のようにお話を覚えて語るものにとって、口承文学である
昔話は、語るのに適したもの。
昔から、語り手によって語られ、耳から聞いていたお話だからですね。
なので、語り手としてそれを学ぶということは必然とも言えるのです。

昔話というのは、口伝えという長い伝承の年月を経ていくうちに
独自の様式・・・つまり昔話の語法というものを持つものであるといいます。
それを3年間かけて学ぶわけですけど3年間で年に4日、
80分×36コマという長い講座だけに最初は、果たして無事に終えることが
出来るだろうか・・・と思いました。
しかも、この講座、毎回宿題が出るのです。
2日間で勉強したことを宿題をすることで、復習するわけですが・・・
で、何グループかにわけで宿題を発表するのです。
自慢じゃないですが・・・私、宿題前もってやったことがなく・・・
発表する人のものと先生の解説を聞くというずっと受身の状態できました。

なので、3年間講座に通い続けたけれど、
果たしてちゃんと身についているか?
と言われると首を傾げざるを得ないわけでして・・・
駄目な生徒ですね(苦笑)

そ、そ、それがですよ~
最後の最後において、宿題発表をすることになってしまいました。
というのも、最初は図書館側から誰もやる人がいなかったら
お願いねということだったのです。
で、やる人がいたから、やらなくても良いですよとのことで
まったく安心していたんですよね~
ところが、最終講座の1ヶ月前になって、宿題の4パートのうち
1パートだけ誰もやる人がいないことが判明したんです。

で、急遽同期で勉強した仲間に連絡が入り、Oさん、Kさん、Tさんと私の
4人でやることに!
ひぇ~、あと1ヶ月しかない!!
他のグループは準備に半年もあったというのに・・・・・
でも、やるっきゃないですよね。

宿題というのは、昔話「つるのおんがえし」の批判的検討というものでした。
批判的検討というのは、今まで勉強してきた昔話の語法をもとに
これはおかしいのではないか?と批判するもの。
正直、何から手をつけてよいのやらわからん状態でした。

それをOさんが中心になって他の3人を引っ張ってくれ
なんとか発表までにこぎつけました。
ってか、ほとんどOさんがやったようなもので
私たちは、発表の手伝いをしただけ・・・
Oさんがいなかったらとてもこの宿題は出来なかったことでしょう。

最後に残っていたものをやったので、4つのパートの中でも
一番長い部分でしたが、後からの先生の講評を聞くと
その部分がもっとも重要な部分だったようで、
その部分の担当になったからこそ、核心をついた発表が
できたのだと思いました。
宿題発表なんて、当たりたくないと思っていたのですが
発表をやることになったことで、3年間勉強したことが
無駄にならず、実りあるものになったように思いました。
最初はぶつくさ言ってたのですが終わった後の充実感というか
満足感というか、担当して本当によかったなと思いました。

今回の宿題をやってみて、子どもたちに届ける昔話は
良いものを届けないといけないということを
強く思いました。
そして、良いものを見分ける目を養うことが
とても大切なことなんだということも感じました。

昔話に限らず、よいお話、よい絵本を子どもたちに
読み聞かせることは、子どもの成長に欠かせないもの!
デジタル機器の溢れる今の世の中だからこそ、もっともっと
生の声でお話を届けたいなと思いました。

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Commented by love-t_k at 2015-07-25 22:26
突然でひえ~ですね
でも頑張ってください!
絶対できますよ??
Commented by pinky at 2015-07-26 00:06 x
ご卒業おめでとうございます!

そして、最後の締めくくりの宿題発表お疲れ様でした。
この歳になると、なかなかできない集中勉強ができたことに感謝していらっしゃることと思います。

「つるのおんがえし」の批判的検討とは面白そうです。

この物語は高校時代部活で何度もやったた木下順二氏の戯曲「夕鶴」のもとになっているものなので
なんども読み返しました。
つう、そして与平の悲哀や、権力の横暴やとてもたくさんのテーマが隠れていますよね。
本当に、良い物語はずっと読み継がれていって欲しいものですね。

子供たちが並んで座ってデジタルゲームに夢中になっている姿を見る度に
このブームが早く去ってくれないものかと思っています。
Commented by 小父さん at 2015-07-26 11:01 x
こんにちは

>デジタル機器の溢れる今の世の中だからこそ、もっともっと生の声でお話を届けたいなと思いました。

ここですよね!

いやいやご卒業おめでとうございます。
私もリタイアしてからいろんなことに首突っ込んでではいますが、タワラジェンヌさんみたいに体系的なものを
がっちり掴んでいないようにこの記事を読ませていただいて感じました。

これって、いつも書いてあるお話会とは、また別ですよね!?
私自身が聞いていた昔話って、やはり婆さんからかな~!?
婆さんっ子だったもので・・・。

そう言えば、先日ヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんが、自分の子供に
自作の「日本つくり話?」とかいう語り掛けの創作をすると子供たちが真面目に聞いてくれる話をしてましたね(笑)

このような市民大学は素敵だと思います。
私はほとんど無料のコミュニティセンター大学なので「頭の体操」程度にしかなりません。

ボーイスカウトでは英国の創始者が営火時にやっていたヤーン(本来の意味は船乗りのほら吹き話ですが日本では“夜話”と読んでいます)
の関係から指導者訓練コースに入ると夜話のうまい人がけっこういましたね。

>そ、そ、それがですよ~最後の最後において、宿題発表をすることになってしまいました。

よかった、よかった、集大成になりましたね。
タワラジェンヌさん尊敬します。

それから、一昨日のブログタイトルをこちらから真似させていただきましたので、すみませぬ!!!(笑)
Commented by tae at 2015-07-26 15:46 x
暑いですね~!。三年間講座を受けられて、ついに卒業なされたなんて本当におめでとうございます。しかも発表までなされたなんて・・すばらしいです!。私なんて市の数ある講座の中で、”連続何回”とか”最後レポートを出してもらいます”など書かれてたら、はなから(方言かしら?)パスしてしまいます(苦笑)。最後までやり遂げたなんて、すごいです!。ところで、”つるのおんがえし”の批判的検討はどんなところだったのですか?。よく知られてるお話なので興味があります。
Commented by nobukoueda at 2015-07-26 17:42
凄いですね、回数はすくなかったとはえ、3年間やり遂げることは凄いです。
ご主人も手術も無事おわられて退院おめでとうございます。
色々たいへんでしたね。
おひげも素敵だったと思いますが、すっきり若返ったのでは?でもまたのばしても素敵ですよね。
ゆっくり静養してくださいね。
下のそばの会席中々素敵な所ですね。しりませんでした。
機会あればいってみたいです。
雨が上がれば蒸し暑くなってきました。ご自愛ください。
Commented by gerneremake at 2015-07-27 00:18
卒業おめでとうございます。
そしてご苦労様でした。
素敵な文化活動に参加なさっていたんですね。
お疲れ様でした、そして有難うございました。
私にはできないなぁ〜。
尊敬とできる人への想いが、参加していないのに、ブログを通して励ましと喜びが湧いてきます。
Commented by N-styel at 2015-07-27 08:36
•゚・✿ヾ╲(。◕‿◕。)╱✿・゚:✲:おはよぉ~ございます♬♫♬
無事ご卒業、おめでとォございます!!✲゚。.(✿╹◡╹)ノ☆.。₀:*゚✲゚*:₀。
素晴らしい活動をなさっていらしたのですね~
あの有名な小澤ファミリーの小澤先生でしたか…!!
過ごした歳月の集大成が大成功で素晴らしいです??

私が幼い頃、夢中で読んだイソップ物語やおとぎ話…実は色々な教訓が書かれているのですよね。
人は全てを体験するコトは叶いませんが、物語を通して疑似体験したり、そういう考え方もあるんだとimaginationを働かせたり、小さな積み重ねではありますが、とても大切なコトなのだと思います。
物語と今の自分を重ね合わせたり、透かしてみたり、そういう想像性って、心を大きく育てるコトに繋がると思うのです。
語りかける慈しみ深い行為は、子供達の心に深く染み入りますね…??
Commented by Neko★ at 2015-07-27 09:49 x
市民大学のご卒業おめでとうございます~♪

継続は力なりですね。。。
次は、何をなさるのか?楽しみにしています。
Commented by K4251107 at 2015-07-27 09:56
にしけいです!
3年間 お疲れさまでした。
最期にきちんと発表して 区切りができた卒業になりましたね。 さすがジェンヌさんだなーって尊敬です^^
いろんなことにアンテナ高く取り組む事 大事ですねー
Commented by tawrajyennu at 2015-07-27 10:26
★love-t_kさん
こんにちは!

はい、ひぇ~という言葉がぴったりでした。
でも、宿題発表をやって今はよかったなと
思っています。
Commented by tawrajyennu at 2015-07-27 10:48
★pinkyさん
こんにちは!

ありがとうございます。
卒業といっても、公的資格があるわけではないのですが・・・
でも、無事に終わることが出来てよかったなと思いました。

あ~pinkyさんは高校で演劇をされていましたね。
夕鶴・・・あれは、昔話を元にした創作ですよね。
昔から語り継がれていた昔話の「つるのおんがえし」とは別のものになってしまっていると
思います。

ここで批判的検討のことを言い出すと
長くなってしまうので、これはいつかpinkyさんと
お会いした時にすることにいたしましょう。

ただ、今回検討した「つるのおんがえし」は、本来の話が
持つ話の良さが、現されておらず、ほぼ創作のようなものになってしまい、
それがずっと小学校でテキストとして使われていたのです。
それは、とても残念なことだと思いました。

こういうことを考えると、私たち語りをするものは
よいものを見分ける目と耳を養わなければいけないのですね。

本当に今や2~3歳の幼児までがスマホのゲームで
遊んでいる時代・・・
もっと、もっとこの年代に体験すべき大事なことがあると思うのですが、
親がそのことに気付くのはいつのことなんでしょうね。
Commented by tawrajyennu at 2015-07-27 11:07
★小父さん
こんにちは♪

ほんと、今の世の中2~3歳の幼児でさえ
スマホで遊んでいる時代ですからね~
これが良いわけないんです。
その親の世代を育てたのが我々世代ですから
これは我々世代の責任でもあるんですかね~

いやいや、私はお話関係1本やりですけど
小父さんは本当に積極的に色々なことに
取り組まれていて、いつも夫に見習ってほしいと
思っているんですよ。
やはり、外に出て人と接するということが
大事だと思うんです。
人と話していても、家族でなく他人とね!

これは、いつも話しているお話会と関連は
あるんですよ。
小父さんは、お婆さんから昔話を聞いて
育ったんですね。
とても、素晴らしいことだと思います。
私もですけど、そうした語りを聞いて育った子どもたちって
少ないと思います。

昔話にしろ、創作話にしろ、音楽にしろ
生のものを聞くというところに意味があるように思います。
TVなどのように一方的に流れているものは
生のお話や音楽が伝えるものに劣ると思いますね。

ボーイスカウトのヤーンですか・・・・
BS活動していたけど、知りませんでした。
じゃあ、小父さんもヤーンの経験がおありなのかな?

はい、最初はいやいやながらでしたけど
やってよかったなと思っています。
でも、勉強したこと、いつまで頭の中に
残っているか不安(笑)

あ~「大人の遠足」ですね。
どうぞ、どうぞいくらでも使って下さいませ。
Commented by tawrajyennu at 2015-07-27 11:28
★taeさん
こんにちは♪

本当に暑い日が続きますね。
一緒に受けた同期の友人たちがいたからこそ
3年間頑張れたのだと思います。
宿題発表もOさんが引っ張ってくれ、そして
仲間がいたお陰と思っています。

お話の語り手講座受けた時、まさか暗記して覚えるなんて
思ってもいなかたし、まして宿題レポートが
あるなんて思いもしませんでした。
でも、せっかく始めたのだからと頑張りました。
そのお陰で今図書館や学校で語らせてもらっています。

「つるのおんがえし」の批判的検討というのは
話せば長くなるので、
ようは昔から語り継がれていた昔話が、創作文学のように
作りかえられてしまっていたということなんです。

なので、数ある昔話や昔話絵本を選ぶときには
よい昔話かどうかを見分ける目と耳を
養う必要があるんですね。
Commented by tawrajyennu at 2015-07-29 10:15
★nobukoさん
こんにちは!

はい、なんとか3年間続けられることができ、
ほっとしています。
これも一緒に受けた仲間がいたからだと思います。

夫のこともありがとうございます。
腹腔鏡だと負担も少なく回復が本当に早いですね。
退院してからは、すぐにいつも通りの生活が
出来ましたよ。

この蕎麦懐石のお店、お勧めです。
和と洋の創作で、お味はもちろんですけど
目からも楽しめます。
nobukoさんは、海外からのお客様も多いので
お連れしたりすると喜ばれるんじゃないかしら。

今日も蒸し暑いですね。
nobukoさんもご自愛くださいね。
Commented by tawrajyennu at 2015-07-29 10:19
★gerneremakeさん
こんにちは!

ありがとうございます。
一緒に勉強する仲間がいてこその卒業だと
思っています。
きっと1人だったら、受講すらしていないかと・・・

市内の図書館や小学校、学童などへ行って
お話会をしています。
なかなか生の声でお話を聞くという機会が
生活の中に
ないので、出来るだけお話を届けたいなと思っています。

まだまだ勉強不足の私ですけど、ちょっとでも
子どもたちのお役にたてたら良いな・・・と。
Commented by tawrajyennu at 2015-07-29 10:24
★Nao☆さん
こんにちは!

ありがとうございます。
なんとか無事に卒業でき、ほっとしています。
そうなんですよ~小澤先生は、超有名な
指揮者のお兄様なんですよ。
とても、魅力的な先生です。
そんな先生の講座が受けられたこと、とても良い経験になりました。

そうですね~イソップは特に教訓話ですね。
そうそう、Nao☆さんが仰るように
本の世界を通して、色々なことが体験できるのは
素晴らしいことだと思います。
それに、実体験が伴うと、そこから想像が
膨らむんですよね。
実体験がないと、想像力が働かないと思います。
だから、色々なことを経験することも本を読むことも
どちらもとても大切なことですね。
それが今、デジタルゲーム器やスマホに
取って変わられてしまっているのは
とっても残念です、
Commented by tawrajyennu at 2015-07-29 10:26
★Neko★さん
こんにちは♪

ありがとうございます。
今回勉強したことをさらに生かしていけるよう
頑張りたいと思います。

さあて、次は何をしましょうか・・・
暑いし、頭働きません(苦笑)
Commented by tawrajyennu at 2015-07-29 10:29
★にしけいさん
こんにちは♪

3年間続けられるかな?って思いましたけど
なんとか終了でき、ほっとしています。
宿題発表は、最初「え~?」と思っていましたが
今は、やってよかったと思っています。
といっても、それもOさんの引張りがあってこそ・・・です。
仲間に感謝しないとね。

子育てが終わって、こうして取り組むことが
あるというのは、幸せなことだと思います。
お話の世界を通して、よい先輩と知り合え、
素敵な仲間も出来て、私にとって宝物です。
Commented by kinnnikumans at 2015-08-07 13:51
タワラジェンヌさんご卒業おめでとうございます。!!
タワラジェンヌさんの記事を読ませて頂いて
改めてどんなことでも、
普段何気なくしている事でも、
深く追及したり、研究したり、
考える事や学ぶ事って沢山あるんだなぁと
感じました。
つるのおんがえしの批判的検討・・・
ほ~~っ。へ~~~っ。。と、声がもれてしまいました(笑)
皆さんが半年かかってされる宿題、
そう思うと年に4回の授業もあっという間に
その日がきてしまいそうな気がしますね。
それを1ヶ月でタワラジェンヌさんは見事仕上げられて、
最高の形でのご卒業だったのですね。パチパチパチ
自分も嬉しくなりました(^^) じーん。
Commented by tawrajyennu at 2015-08-10 10:18
★ジャックちゃん
こちらにもコメントありがとうございます。

なんだか成り行きのように、昔話大学を申し込み
みんなに引っ張ってもらいながら、何とか卒業したって感じでしょうか・・・

私からしたら、ジャックちゃんのように娘ちゃんと
一緒に歴史とか英語とか数学とかを、また学んでいることのほうが、とても素晴らしいなと
思うのですよ。
そういう親の姿を見て育った子どもたちというのは
きっと素敵な大人になると思います。
確かに、人生まだまだ知らないことが沢山あるし
学ぼうと思う気持ちがあれば、沢山勉強することがありますね。

つるのおんがえしの批判的検討・・・
ほとんどOさんがリードしてくれたお陰なんですよ。
でも、とても貴重な体験をさせてもらったと
思います。
これが、今度のお話に生かしていけたらいいなと・・・・
by tawrajyennu | 2015-07-25 18:39 | 子どもと本とお話 | Comments(20)

大阪の中心地から電車で30分もかからないところに住んでいますが、周りは何故か田んぼに畑・・・・『トカイナカ』都会に近い田舎に住むタワラジェンヌな私の日常を綴っています。


by tawrajyennu
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