2016イタリア旅行 その2アッシジ
2016年 12月 31日
アッシジまでは、ローマ・テルミニ駅から直通電車で約2時間。
アッシジの駅からはバスで行きました。
街は小高い丘の上にオリーブ畑に沿って広がっています。
この街は、カトリックの巡礼地で、イタリアの国の守護聖人であり、
第2のキリストと呼ばれる清貧の聖人フランチェスコが生まれた街
イタリアはもちろん世界中のカトリック信者の巡礼地でもあります。
まずは、バス停から近い、サン・ルフィーノ大聖堂(ドゥオーモ)へ。
ここは、アッシジの街の守護聖人ルフィーノを祀ってある教会。
ルフィーノはアッシジの最初の司教となった人で、238年に殉教しています。
なので、アッシジの街で重要とされるドゥオーモに祀られているんだとか。
知名度では聖フランチェスコには負けてますけど、
アッシジの街にとっては大事な方のようです。
教会のファザードは、美しくエレガントなロマネスク様式で、ウンブリア州でも最高傑作の1つだそう。
このドゥオーモ、11世紀の古い聖堂の上に1228年に新たに建てられたため
古い教会の一部がガラス張りの床越しに見えるんですよ。
この教会で聖フランチェスコも聖キアーラも洗礼を受けました。
聖堂の中には聖フランチェスコ像と聖キアーラ像があります。
(聖フランチェスコ&聖キアーラについては又後で説明しますね)
こちら、聖フランチェスコ像
こちらが聖キアーラ像
さて、次に向かったのが聖・キアーラ聖堂
聖キアーラというのは、聖フランチェスコに帰依した最初の1人
と言われていて、1194年にアッシジの名門貴族の家に生まれました。
聖フランチェスコに対する忠誠で知られ、「もう1人のフランチェスコ」
と言われたそう。
この教会は聖キアーラにささげられた聖堂で、アッシジの特徴である
白とピンクの石灰岩を縞模様に積み重ね、中央に薔薇窓を配しただけの
とてもシンプルな作りの、しかしとても美しい教会でした。
教会の地下には、今も聖キアーラの遺体が安置され、眠っているんですよ。
この後に行ったのは、ヌオーヴァ教会。
ここは聖フランチェスコの生家の跡に立てられた教会。
聖フランチェスコは裕福な織物商人の家に生まれ、放蕩生活を送りますが
20歳の時に信仰に目覚め、世俗を捨てて、隠遁生活を始めます。
父親は家を継がせようとしたのですが、着ていた服と共に全財産を
父親に返したのをみて諦めたのだそう。
この教会の右手にある、塀際には、フランチェスコの両親の像があり
その手には、フランチェスコが脱いだ世俗の服がありました。
この後は、街をふらふら散策しながら、ランチのお店へ行くことに。
細い路地の突き当たりはレストランのよう
壁には、ずらりと花の鉢植えが飾られていました。
こちらの家も真っ赤なシクラメンの鉢がたくさん!!
皆さん、花を上手に飾っていますね。
お昼は、コムーネ広場近くにある「Pizzeria I Monaci(ピッツェリア・イ・モナチ)」へ
ここは、イタリアの旅行サイト「アーモ・イタリア」に載っていたところ。
地元の方と観光客とどちらもよく来ているそう。
地元の方が行くところなら、美味しいに違いないと思い、ここに決めました。
まず、ワインのお供に頼んだのは、トリュフのペーストが載ったブルスケッタ
濃厚なトリュフのお味と香りがワインのお供にぴったり
ピッツァは2種類頼みました。こちらはカルチョーフィといって
ピッツァ生地で包んだオムレツのようなもの。
中にはプロシュートとカルチョーフィ、チーズが入っていました。
日本では見たことないですよね。
表面はカリッカリ、中はもちもちっとした食感でした。
そして、こちらはピッツァの真ん中に卵を割りいれたもの。
以前、日本でTVで見て、家で作ったのですが、卵が焼けすぎちゃって
上手く行きませんでした。
なので、是非本場でと思って頼んでみました。
黄身も白身もちょうど良い焼け加減でした。
さすが、プロですね。
お腹が満たされたところで、すぐ近くのコムーネ広場へ行ってみました。
ここには古代ローマ帝国時代に築かれたというミネルヴァ神殿がありました(写真右側)
2000年以上も昔に作られたとは思えないほど美しい姿をしています。
面白いのは外見は神殿なのに、1539年に正面の石柱をそのままに、
内側に教会が作られたということ。
次はこの日一番の目的地である、聖フランチェスコ聖堂に行きました。
アッシジの駅からバスに乗って行くと、その全景が目に入ってきます。
この聖堂は、先の説明したアッシジ生まれの聖人フランチェスコを
祀るために、作られた聖堂で、世界遺産に登録されています。
キリストに一番近い生き方をしたということで「第2のキリスト」と呼ばれ、
彼が亡くなった2年後の1228年にこの聖堂の建設が始まりました。
真っ青な空と緑の芝にこの聖堂がよく映えているでしょう?
思わず息を飲む美しさでした。
聖堂は、上下二段になっています。
↑の写真の正面が上部聖堂の入り口です。
上部聖堂には、ジョットによるフランチェスコの生涯を
描いた連作フレスコ画が28枚展示されていました。
これらは1枚の大きさが畳八畳分もある大きなもの。
中でも、有名なのが「「小鳥に説法する聖フランチェスコ」は聖人の説教に
聞き入る小鳥たちを描いたもの。
こちら下部聖堂の入り口
下部聖堂は、天井が低く荘厳な雰囲気に包まれていました。
こちらにも中世絵画の数々が展示されています。
地下には聖フランチェスコのお墓がありました。
(上下聖堂とも、撮影は禁止なので内部の写真はありません)
さて、今まで見てきたのは、アッシジの旧市街でアッシジ駅の北東にあり、
たいていの観光客の方は、旧市街を見て終わりという方も
多いんじゃないでしょうか?
でも、駅を挟んだ南側にも実は世界遺産に登録された教会があるんですよ。
その教会は「「サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会」です。
駅から歩いて10分ほどでしょうか・・・大きなドームが見えてきます。
そして、正面のファザード上部には金色に輝くマリア像も。
このマリア像、人の背丈の3ばいほどもある巨大な像だそう。
こちら、中に入るとドームの下にもう1つ小さな礼拝堂があるんですよ。
大きさは6畳くらいでしょうか・・・・
その礼拝堂は、ポルツィウンコラ礼拝堂と呼ばれ、
このポルツィウンコラ礼拝堂は、フランチェスコが布教を始めて
アッシジから遠く離れた野原にぽつんと佇むようにあったそう。
その小さな礼拝堂を守るために、
このポルツィウンコラ礼拝堂の裏には
イタリアへは行ったことがないのでイメージが湧かないけど、どこへ行っても歴史的な建造物がそのまま残っていて、観光する所がいっぱいあるね。
1200年代というと、日本では鎌倉時代になるけど、その頃の建物のまま残っているのだろうか? 木造だから比べられないけど、考えたらスゴイことだと思うわ。
ヨーロッパの街はお花をセンス良く植えていて素敵に見えるんだよね。遠くから見たら、暗い色の建物に真っ赤な花が美しいね。
私も一緒にイタリアに行った気分になるので、その3も楽しみにしています(^^)
こんばんは!
アッシジは、世界中からキリスト教徒が集まってくる街だから
名前ぐらいは聞いたことのある街だね。
街中には、建設された当時のまま残っている建物は沢山あったよ。
勿論、修復されたものもあったわ。
石や煉瓦を使っているから、残っているのかしらね。
ヨーロッパはどこの町に行っても、花が上手に飾られていて、
きれいだなと思う。センスが良いのかな。
ボチボチだけど、旅行記も更新していくので見てね。
イタリアで行った街のなかでもアッシジはとても印象に残っています。
美しくて、何とも言えない雰囲気が漂っているんですよね。
言葉にするのは難しいのですが、いい意味で「なんというところなんだろう・・・」と衝撃を受けました。
こんにちは♪
アッシジには行かれたことがあるんですね。
私もローマなどよりよっぽど印象に残っています。
この日は本当にお天気がよくて、青空に白いフランチェスコ聖堂が際立って美しかったです。
もし、次回行くチャンスがあるなら、もっと時間を取って行きたい場所です。