海外旅行ベネルクス アントワープ その1

旅行も9日目になりました。
この日は、オランダ・ハーグからベルギー・ブリュッセルに移動です。
その途中、アントワープにより、大聖堂とルーベンスの家だけ
見学することにしました。

こちらがアントワープの駅です。

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いつも思うことですが、ヨーロッパの駅って立派ですよね。
どこの駅も歴史があって、重厚な感じがするなあって思います。
日本でも、東京駅などは、昔の駅舎が復原されていて、
創建当時の面影が偲ばれますね。

さて、駅からノートルダム大聖堂へ直行です。
この大聖堂は、1352年から焼く170年かけて建設されたベルギーで
一番大きなゴシック教会です。
当の高さは約123mあるといい、かつて船がアントワープの港に
入ってくるときの良い目印だったとか・・・・

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当初は、複数の塔が立つ予定だったそうですが、大火事が元で資金が不足・・・
計画は頓挫して、塔は1本になってしまったそうです。
鐘楼は、2005年に世界遺産に登録されています。

さて、日本人にとってこのアントワープ大聖堂は、特別な場所ではないでしょうか?
「フランダースの犬」という物語の中で、ネロ少年と愛犬パトラッシュが
クリスマスの晩に息絶えたのはこの大聖堂でしたね。

この教会には、ルーベンスの描いた『キリストの降架』(1614)
『キリスト昇架』(1610)『キリストの復活』(1612)
『マリア被昇天』(1626)の計4枚が飾られています。
主祭壇の『マリア被昇天』は、ネロ少年がまだ見ぬ母の面影を重ねたという
聖母マリアが、天に召される様子が描かれています。

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そして、ネロ少年とパトラッシュが息絶えたのが、その横にある祭壇画
『キリストの降架』の前でしたね。

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この他に『キリスト昇架』

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『キリストの復活』が飾られています。

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かつて、聖堂内では『キリストの降架』と『キリスト昇架』の両作品の前には
分厚いカーテンかけられ、銀貨を払った人だけが、見られたとか・・・
物語の中でもネロは「きっとルーベンスは、貧しい人に絵を見せたくないなんて
思わなかったはずなのに」と悲しみます。
『フランダースの犬』の原作者である英国の女性作家ウィーダは、
実際に前世紀中盤まで行われていたこの悪しき習慣を、
物語の中でネロ少年を通しさりげなく告発していると言われています。

こちらの聖堂内には、ルーベンスの絵画のほかにも見所があります。
まず、柏の樹で出来た「真実の説教台」彫刻が見事でした。

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そして、ステンドグラスも

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教会内は、壁や天井が白く、光が溢れるように射しこむ感じです。

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日本人なら誰でも知っている「フランダースの犬」の話ですが
ここベルギーでは、最後がネガティブだということで、
この話は、人気がなく、知らない人も多いといいます。

大聖堂の前の石畳には、ネロとパトラッシュの像が・・・・
なんだか、こんなものが大聖堂の前にあっていいものか・・・
と思ってしまいました。

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ゆっくり大聖堂を見学した後は、近くの市庁舎へ・・・つづく







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Commented by milletti_naoko at 2018-06-17 22:36
フランダースの犬、なつかしいです。ネロ少年とパトラッシュ、
絵を描きたいという情熱と優しい笑顔、
タワラジェンヌさんのおかげで、思い出しながら拝読しました。
ネロが見たいと渇望していたルーベンスの絵は、この古く大きな大聖堂にあるんですね。
ルーベンスも神や主イエス自身も、きっと銀貨なしには絵が見られないことを
憤慨していたのではないかと思います。
当時は、そういう状況や差別が生活や政治の随所にあったのを
作家が少年と犬を見つめる温かいまなざしと心でつづった作品なのでしょうね。
Commented at 2018-06-18 14:47
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by tawrajyennu at 2018-06-18 17:34
★なおこさん
こんにちは♪
今朝は早くから大地震で大変でした。
幸い我が家は無事でしたけど、亡くなられた方もいて、心が痛みます。

フランダースの犬、懐かしいですよね。
息子たちも、TVのアニメで見ていました。
子ども向けの番組なのに、最後にネロが亡くなるというのは、ちょっと衝撃的でした。
きっと最期は、この絵を見られて満足しながら逝ったのでしょうね。
そして、今回作家の思いがこの絵を見ることで、
よりわかったことが何よりの収穫でした。
そんな絵や大聖堂を見ることが出来て、又、それを書いた
ルーベンスの家を見、その人となりを知ることが出来て、
短い滞在でしたけど、満足でした。
Commented by tawrajyennu at 2018-06-18 17:37
★marucoxさん
こんにちは♪
ご心配頂き、ありがとうございました。
グラッと来た時は、大変驚きましたが、
奈良は、大阪ほど被害はなく、済みました。
我が家も花瓶や本などが棚から落ちただけで、
ライフラインも無事です。
まだ1週間ほどは、余震に気をつけるようにとのことですが、このまま何事もなく済んでほしいです。
Commented by wood-land at 2018-06-18 20:05
今日は大変でしたね。
ご無事とのこと、何よりです。
それでも食器や本が落ちたりするとショックですよね。
もうこれ以上何も起こりませんように。
大聖堂のお話をありがとうございます。
ネロとパトラッシュのお話は悲しいけれど
アントワープとルーベンス、という二つの言葉が心に刻まれて
日本人にとっては大切なお話ですね。
この像はちょっと・・と思いますが
悲しくならないように、という配慮が入っているのかもしれませんね。
Commented by ree at 2018-06-19 01:05 x
ヨーロッパは駅だけじゃなく、建築物が本当に素敵ですよね。

我が家はプロテスタントなので、カソリックの教会はボーイスカウトやお呼ばれ以外では入らないんです。
カソリックの教会って派手って言っていいのかな・・・すごいですね。

フランダースの犬、懐かしいです。

Commented by Neko★ at 2018-06-19 11:23 x
何度見ても泣ける最終回(T-T)

大聖堂の前の石畳の、ネロとパトラッシュの像?
なんですか?
本当に??
ええーーーーー

それ以外は、素晴らしいですよね~
うっとりです。
Commented by tawrajyennu at 2018-06-19 15:01
★wood-landさん
こんにちは♪
はい、昨日は朝から思いがけない大きな地震に見舞われ、大変でした。
阪神大震災以来の大きな地震でした。
幸い奈良は、被害が少なくて済みましたが、大阪の震源地付近では、
亡くなられた方もいて、本当にお気の毒に思います。
今日もまだ余震が続いているんですよ。
大聖堂前のネロとパトラッシュ、以前はトヨタが寄贈した記念碑があったそうですが、
いつの間にか、今回の像に変わっていたようです。
寄贈者は中国の企業らしいです。
Commented by tawrajyennu at 2018-06-19 15:08
★reeさん
こんにちは♪

ヨーロッパは、石作りの建築が多いせいか、古い建物が多いし、素敵ですよね。
100年前の建物なんて、珍しくもないって感じです。
reeさんご一家は、プロテスタントなんですね。
カトリックに比べ、清貧の思想なんだと聞いたことがあります。
カトリックの教会は、これでもか!というくらい豪華絢爛ですね。

フランダースの犬、懐かしく思ってくださってありがとう。
Commented by tawrajyennu at 2018-06-19 15:10
★Neko★さん
こんにちは♪

フランダースの犬・・・なんといっても日本人好みのお話ですよね。
このお話、人気があるのは、作者自身の国イギリスと日本くらいなんだとか・・・

以前は、トヨタが寄贈した記念碑があったとか・・・
それが、いつの間にかこのネロとパトラッシュの像になってしまったらしいです。
寄贈者は中国の企業らしい。
Commented by iris304 at 2018-06-19 17:30
こんにちは

昨日はびっくりしましたよね。
何事もない事を祈りいたします。

ヨーロッパの駅は立派で風格がありますが、
とりわけこの駅は素晴らしいと思います。

私はもう30年位前に訪れたのですが
当時はネロとパトラッシュのお話は
それほど知られたものではなかったのですが
日本人が訪ねていくので、かなり有名になったようです。

何度見ても涙が出ますね、あのラストシーンは!
日本人にとっては、
アントワープ、フランダースの犬、ルーベンスと繋がり
心に残りますね。

それにしても、このパトラッシュとネロの像
ビックリですね。
いつの間にできたのかしら?
Commented by tawrajyennu at 2018-06-20 21:26
★irisさん
こんばんは♪

昨日の朝は、本当にびっくりいたしました。
阪神淡路大震災以来の大きな地震でしたね。
我が家は、花瓶や本など数点が棚から落ち、花瓶が割れました。
家に一人だったので、又大きな揺れがきたらどうしようと不安でした。

ヨーロッパの駅舎は本当に立派で素晴らしいですよね。
いつも降り立つ度にどんな駅舎かなと楽しみにしています。

irisさんも大聖堂に行かれたことがあるのですね。
日本でも、アニメで一躍有名になったようで、一目見ようと
日本人が訪ねていったため、こちらでも、知られるようになったのですね。
こういう話は、日本人の心を打つのですが、あちらでは、
子どもの話なのに、最後が暗すぎると人気がないのだとか・・・

以前はトヨタが送ったというネロとパトラッシュの記念碑があったそうですが、いつの間にか、
この像にとって変わっていたのですね。

Commented by ベル子 at 2018-06-21 14:30 x
こんにちは~♪
素晴らしい絵画ですね。やはりヨーロッパは歴史があるので、見る物すべて重厚ですね。私はヨーロッパはドイツしか行った事がないのですが、ベルギーも行ってみたくなりました。あと、プラハにも行ってみたいんですよね。と・・・その前に英語くらい話せるようになりたいものと思います(苦笑) それが一番の課題かも?
Commented by tawrajyennu at 2018-06-23 11:11
★ベル子さん
こんにちは♪

アントワープの大聖堂のルーベンスの絵画を見るのは、
この旅行の目的のひとつでした。
私たち、日本人にとって、「フランダースの犬」の
お話は、心に染入るお話ですよね。
ネロが見たいと思ったその絵の実物を見てみたかったんです。
ベルギーもチェコもとてもよいところですよ。
来週からドイツとチェコに行く予定です。
Commented by saitamanikki2008 at 2018-06-24 16:42
こんにちは。
これが本物のルーベンス『キリスト昇架』の絵ですか。
残念ながら絵画に無知で、今年 5月末 小豆島 大塚国際美術館で初めて、この絵を見ました。
愚妻の説明で『フランダースの犬』の最終回。
ネロとパトラッシュが力尽きるシーンで、『キリストの降架』の絵を見上げる場面があるそうで...。
陶板画でありますが、原寸大で額も同じように造られて、
目を見張るような絵画の数々に驚きました。
初代の大塚館長が、「美術館の陶板画を見て、将来 海外に行った際、本物を見て頂いたら幸い」と云っていたそうですが、
これらの絵を海外で鑑賞できないのが残念。。。
Commented by tawrajyennu at 2018-06-26 14:34
★saitamanikkiさん
こんにちは♪

急に暑くなりましたね。
気温差に体がついていけません。
体調崩されませんように!!

やはり、TVや本で見るのと違って、本物の絵は、見る者に訴えるものがあるような気がします。
小さい頃から親しんだ「フランダースの犬」のお話・・・その中に出てくる絵を見ることが出来て、感激でした。
奥様は、さすがこのお話ご存知でしたね。

大塚美術館にその陶板画があるのですか?
原寸大なのですね。
近くまで行きながら、時間がなく大塚美術館はまだ行ってないのです。
いつか、見に行ってみたいですね。
考えてみたら、こちらからなら近いんですものね。
Commented by nobukoueda at 2018-06-27 02:29
確かにヨーロッパの駅はどこも立派ですが、このアントワープの駅は見事ですね。
ゴシックの教会も歴史ありすばらしいですね。
こんな立派なリューベンスの作品がたくさんあって驚きです。そして説教台の彫刻も。
また旅の続きが楽しみです。
Commented by tawrajyennu at 2018-06-30 04:10
★nobukoさん
お返事が遅くなりました。
アントワープには行かれたことがおありなのかしら?
本当に見事な駅で驚きました。
どこでも古い駅舎を今でも利用している街は多いですね。
ネロが見たかったというルーベンスの絵の実物が見たかったので、
短い滞在でしたけど、満足でした。
by tawrajyennu | 2018-06-16 15:55 | 海外旅行ベネルクス | Comments(18)

大阪の中心地から電車で30分もかからないところに住んでいますが、周りは何故か田んぼに畑・・・・『トカイナカ』都会に近い田舎に住むタワラジェンヌな私の日常を綴っています。


by tawrajyennu
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